若草物語のあらすじ・作品解説
若草物語は、1968年4月から6月まで、NET〈現テレビ朝日)系列の「大丸名作劇場」で放送された、ドラマ作品である。原作は、アメリカのルイーザ・メイ・オルコットの有名な小説であるが、時代や舞台を当時の日本に置き換え、内容もかなりアレンジされたものになっている。 物語は、東京の自由が丘の中流家庭、舟山家を舞台に展開していく。四姉妹は、長女でテキスタイルデザイナー役の芦川いづみを中心に、二女を山本陽子、三女を伊東るり子、四女を川口晶が演じている。それぞれに性格の異なっている四姉妹にまきおこる、さまざまなエピソードがさわやかに描かれている。なにげない日々の生活を通して、幸せな結婚とは何かを考えながら成長していく姿が、個性的に表現されて、若い世代を中心に話題になった。 日活の制作で、脚本は、田井洋子、向田邦子という一流陣が担当し、また、音楽をいずみたくが担当するなど、スタッフに恵まれたしっかりとした作品になっている。