野菊の墓のあらすじ/作品解説

野菊の墓のあらすじ・作品解説

「野菊の墓」は1963年3月6日から同年3月27日までMBS「こども劇場」枠で放送されたテレビドラマである。 原作は伊藤佐千夫の同名小説で、1906年1月雑誌「ホトトギス」に掲載された。たびたび映画化・舞台化され、テレビドラマ化も1959年から1994年まで9回されており、本作は3作目のテレビドラマ化作品にあたる。 15歳の少年政夫（太田博之）と17歳の少女民子（岸久美子）は実のきょうだい同然の仲の良いいとこ同士だが、いつしか互いに淡い恋心が芽生えつつあった。政夫の母親の体が弱かったため、民子は政夫の家にたびたび手伝いに訪れていた。二人の仲を取り持とうと周囲はおせっかいを焼く。しかし民子が年上ということから、二人の思いはかなわず、政夫は町の中学に進学し、民子は親の決めた相手と結婚することになる。数年後帰省した政夫は、愛する民子が自分の手紙と写真を胸に死んでいったことを知る。政夫は野菊のしげる墓の前にくずれるしかなかった。

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