宮本武蔵のあらすじ/作品解説

宮本武蔵のあらすじ・作品解説

宮本武蔵は、NTVにて1957/08/05～1958/08/20まで月曜8時枠の後半30分に放送されていた時代劇ドラマである。 吉川英治の同名小説を原作とし、主演に安井昌二を抜擢した。講談で親しまれていた豪の者や最強伝説を地でいく武蔵ではなく、無名の若き剣士が決闘を通じて生きる中で自己を確立するさまを描いている。 原作が発表された当時、直木三十五と菊池寛による非名人説と名人説の両論が話題を集めたことが内容にも影響を与えたと指摘されている。 戦後、何度も映画化されているが、ドラマ化されたものとしては今作品が最初である。また、生放送であったため武蔵を演じた安井が台詞や殺陣を忘れてしまいカメラの影に入って台本を確認したり、殺陣相手の「武蔵」が消えたことで夢想権之助を演じていた倉田爽平が1人で刀を振り回す場面もあったが、この作品をきっかけに安井は時代劇俳優として活躍するようになった。 若き宮本武蔵は、剣禅一如を目指すため各地を放浪していた。武蔵の前に様々な立ちはだかるのは名が知られた豪の者達である。

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