これぞ評価されてほしい作品 - しゅたいんず・げーと!の感想

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しゅたいんず・げーと!

5.005.00
画力
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ストーリー
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キャラクター
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これぞ評価されてほしい作品

5.05.0
画力
5.0
ストーリー
5.0
キャラクター
5.0
設定
5.0
演出
5.0

目次

時間のすばらしさ

この物語はマユシーをオカベが必死にがんばってタイムリープで救おうとする物語で、さらにクリスも最後には救うという、実はうざいオカベはヒーローになったというお話。ほんとうに感動的で、見る人にどきどき感や不安、喜び、すべて与えてくれるような作品だと思う。たしかに物理学、化学、セキュリティーを学んでいる人にしては突っ込む要素は満載であるが。まあ、普通にSERNのセキュリティ突破するなんて不可能に近いし、できたとしてもセキリティの会社、政府、国際機関にバレますね。という無粋な突っ込みは置いといて、この作品は設定もさるとこながら、人間の描写、人間の存在自体を細かいところまで作りこまれている。途中、ハイデッガーの考えである「人間は根源的に時間的存在である」というのは物理学の考え方で説明できますが、私はクリスはハイデッガーの考えだけでなく、時間のすばらしさも伝えたかったというところに私は感動した。今の時間、この瞬間はいろいろな選択の結果で成り立っていて、いろいろな偶然が重なって成り立っているということ。もしかしたら、オカベとクリスは出会ってもいないかもしれないし、マユリとだってであってないかもしれない。というか、救うのをあきらめたら、もうお別れですし。オカベが一人でも、戦っている時間、クリス、ダル、マユリ、バイト戦士もいてみんなオカベのことを大切に思っているということがこの物語を通して、人との関係の大切さが分かる。ほんとうにその人を救おうと思ったらオカベのように行動できるだろうか。この物語を読んで、またはアニメで見た人で、考えた人もいると思う。大事な人が目の前で死ぬという悲しさは想像を絶する。しかも、あがいてもあがいても、目の前で死ぬのだ。こんな理不尽はありえるのかと考えるオカベには同情するしかない。ただ、それでも救おうとするオカベを応援したいとこの物語を読んでいる人はきっと思うだろう。クリスの言っているとおり、この世界は原因と結果で成り立っているので、運命、あるいは寿命の可能性があると考えるのは自然なことだ。ただ、そうなる道からなんとか外そうと努力する姿には学べるところがある。なんでもそうなるとあきらめたくなる気持ちだ。

アニメとマンガを比べてみる

アニメでは当然ながらOP,EDがついているので、音楽が好きな人は興味を持つだろう。Yutubeでも特にOPのほうは高い再生数を記録している。見事にこの物語とマッチしているような音楽で、シュタインズゲートといえばこの音楽だと、かってながら想像してしまう。それぐらい印象深い曲だと思う。ではマンガがダメかといえばそんなことはなくて、これは好き嫌いだろう。実際にアニメとしてみるのではなく、見て自分で声を創造するのもいいし、その一つのシーンごとに時間をかけてみるのもいい。ただ、ゲームから始めた人はもう印象とか、今後どうなるだろうとか考えて、または結論を出してしまうと思うのでそこは人それぞれだと思う。アニメの声優は個人的にはクオリティーはすばらしいと思うし、声とキャラクターの性格のイメージはマッチしてる。そう思うので、アニメとしてレベルが高い作品であることは間違いない。

どのキャラクターに焦点を当てるか

オカベはみなさんご存知、最初はとてもうざいです。中二病とはまさにこの人。頭よさげに話すには的を外していて、自分の設定まで作っていて、見ていておもしろい。だが、途中から彼の性格の変わりようにはほんとうにおどろき。実はとても友達思いで、大好きな人には必死になるんだなと感心した。勇気を持ち、何回もタイムリープをして挑戦していく彼の姿には感動した。クリスも最初はインテリ系のプライド高い、ただの物理学者だなと思っていたが、ほんとうは優しい女の子だった。頭はいいし、友達思いだし、ツンデレ。最初はオカベのサポート役として活躍していき、マユリを助けて終わりだと思っていたが、まさか最後の難関がクリスだとは予想外だった。クリスを救いに行く前のやりとりにはほんとうに悲しくなった。マユリを救ったら、クリスが死ぬという理不尽な選択。もし、これで終わっていたら、間違いないもう見ていない作品だったと思う。ただ、クリスを救う方法が提示された時、「そおいう方法があったのか」と思わず声を出してしまうほど単純だった。まあ、実際に自分に合わずに自分をだますというのは言うのは簡単で、行動するのは難しいとは思うが。自分に出会うとタイムパラドックスが起きてしまうので。ただ、親殺しのパラドックスと違うのでちょっと疑問ではあるが。そんな二人をサポートするダルはエロだがとっても大事なキャラだ。彼はいい性格だし、オカベについていけるのはおそらく彼しかいない。オカベの中二病は最初は特に重症なので。バイト戦士の存在もかかせない。彼女がいて、未来のことが分かり、物語に整合性をもたらしてくれている。彼女がいなければタイムマシン、時間軸のことが分からなかっただろうし、設定に困ったと思う。

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