思春期の女の子と男の子 - 少女少年の感想

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少女少年

5.005.00
画力
4.50
ストーリー
4.50
キャラクター
3.50
設定
4.50
演出
3.50
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思春期の女の子と男の子

5.05.0
画力
4.5
ストーリー
4.5
キャラクター
3.5
設定
4.5
演出
3.5

目次

主人公はいわゆる「男の娘」

女の子みたいな可愛い顔をした思春期の男の子が女装し、女装させられ、アイドルとして(作品によっては声優や女優として)芸能界で活動していく話を見て当時は斬新で面白い!と作品のシリーズを買って読み続けていた。

この作品の主人公は今で言う「男の娘」で、今でこそジャンル化されているが当時はまだそんな言葉は出てきて居なかったと思われる。女の子みたいな男の子が女の子として生活するが、自分の意志であったり無理やりであったり、何か目的があったりとシリーズによって異なるが、一貫して主人公は「最後は本当の事を言う」ことになる。ファンの人や好きな人には嘘が吐けない、これまた思春期のピュアな部分を率直に表している。

思春期特有の悩み

この作者は特に「思春期の男女」についての作品が多く、この「少女少年」シリーズも作者の特徴を表している作品のひとつだ。

中でも私がこの「少女少年」シリーズが好きなのは、男の子が女装する事で「男の子が知らない女の子の世界」を覗く、という描写がデリケートな部分を扱いつつも上手く乗り越える部分が良い意味で漫画的な良いな、と思う。

例えばアイドルとして活動している時にロケ先で、

  • 女の子同士なんだからお風呂に一緒に入る
  • 同じベッドで寝る
  • 女の子の日について相談される

など「女の子同士」でしか体験できない体験を主人公はする事になる。それはそれで男の子にとっては嬉し恥ずかしなのだが、この作品の主人公達は基本的にピュアなので、そんな風に言ってくれる女の子の友達(好きな子)を騙しているのだという事実がズシズシと重く圧し掛かって行く。その葛藤が個人的な見どころだ。

女の子達が可愛い

登場人物の中にはアイドルや女優、幼馴染などのヒロインが居ます。そのヒロイン達が全て可愛い。外見も勿論だが性格も可愛い。「可愛くない」性格さえも可愛い。作者が少女漫画家なのが大きいが女の子の可愛さがとんでもないのだ。そりゃこの子達の前で嘘吐いてたら罪悪感で胃がキリキリするわ、と納得する。そんな可愛い女の子達に囲まれて主人公達は自分が何をしたいのか、どうしたいのかを自覚していく。

「普通の男の子に戻ります」

主人公たちは最後には「自分が男である事」という隠し事を晒して終わる。記者会見で大々的に、好きな女の子や友達に、大切な人達に対して嘘を吐いていたくないと主人公たちは一貫して思うのだ。なんてピュアなんだ。当時読んでいる時はそこまで深く考えずに読んでいたが、今になって思えば「平気で嘘を吐けない」のが子供の証なのだと身につまされる気がした。

そして嘘の吐けない子供は「普通の男の子に戻ります」と嘘を脱いで舞台を降りる、その描写がシリーズによって違うが、私はその瞬間を読んでホッとするのだ。

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