テレビ東京らしさ - 太鼓持ちの達人~正しい××のほめ方~の感想

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太鼓持ちの達人~正しい××のほめ方~

4.504.50
映像
4.00
脚本
4.50
キャスト
3.50
音楽
2.50
演出
4.00
感想数
1
観た人
1

テレビ東京らしさ

4.54.5
映像
4.0
脚本
4.5
キャスト
3.5
音楽
2.5
演出
4.0

目次

まず笑える

テレビ東京で放送されていたドラマなのですが、やっぱりこの局は個性的なドラマが多いです。1話完結で毎回いろんな癖のある人を褒めるすべを紹介していく・・その癖のある登場人物が、身近に本当にいそうなキャラクターで、なおかつ誇張されていて面白い。個人的には「攻撃的なブス」の話が好きでした。横澤夏子さん演じる「攻撃的なブス」の行動がまさに「いるいる」と思ってしまうほどにうざったいキャラクターです。その褒め方も「ミスユニバースに出てそう」など、「た、確かに嘘は言ってない」と多方面に悪いとは思いつつも思わず共感してしまいます。そんな毒も交えたネタがとっても面白い。炎上やクレームが多いテレビの世界において、このドラマはどこかから怒られるんじゃないかとヒヤヒヤするネタがあり、今のテレビにはあまり見られない面白さがあります。

あるあるな人たち

前述した「攻撃的なブス」のように身近にいるちょっとめんどくさい人がたくさん出てきます。そのキャラクター一人一人が、設定がしっかりしているというか、行動パターンがちゃんと抑えられている。第一話の「忙しぶる人」は誰もが身近に対峙したことがある人種だと思います。その中で「自分よりも睡眠時間が少ない人に敵意を持つ」といった行動は言われて見ると確かに「忙しぶる人あるある」なのです。そんな「確かにこんな人いる。わかる」といった共感性の高さが魅力の一つです。人は共感すると笑いが生まれることが多いと思います。自分の中でしっくりこないものには心が動かされないのでしょう。また、こういった「日常にいるめんどくさい人あるある」はまるでツイッターなどで拡散されているあるあるネタイラストのような、惹きつけられる興味があります。多くの人が目にしてクスッと笑ってしまうようなテーマです。そして援軍の三人によるそういった「めんどくさい人」へのツッコミが、視聴者の気持ちとリンクして高い共感性を生みます。

結局使えるのかわからない褒めフレーズ

攻撃的ブスへの「ミスユニバースに出てそう」や、性格のいい美人への「ムロツヨシとか好きでしょ」のようなインパクトの強い褒めフレーズがたくさん出てくる。しかしその多くは、確かに喜びそうだけど、本当に使えるのか疑問を抱く。ちょっと大げさすぎる言葉が多いのである。つまりは作品中の褒めフレーズのいくつかは、あくまでもネタとして見るべきであり、決して現実世界では使ってはいけないのかもしれない。

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