それぞれのハマり具合がとてもいいドラマ - ラッキーセブンの感想

これぞ松本潤の実力

このドラマの魅力はアクションである。ここまで松潤はアクションができるということを世に知らしめた1作であることは間違いない。嵐のメンバーは演技力が高い定評があるがここまでアクションができるメンバーは松潤のみであろう。瑛太も同じくらいアクションが出来ていて、印象ががらりと変わり、今までもゆったりした雰囲気の幅を広げているなと思った、また主題歌も疾走感がありあかるく、かなりマッチングのいい曲である。それに合わせBGMも意外と傑作であり、サントラなども魅力的だろう。

脚本家から見る今作

アクション主体だというのはわかるがなぜあそこまで、内容が薄いのか気になる。ただつまらなさすぎるということでは無い、可もなく不可もなくと言った感じである。脚本家の他の作品を見るあたり、今作は少し毛色が違うのかなと思いました。しかし、別の視点から見れば短編集のようで見やすいという印象を持つことができるので、良くも悪くもといった構成である。最終回までの流れは結構意外な展開で印象に残っており、いい意味で裏切りがあり、良かったと思う。探偵物といった観点から見てもいい意味でおなじみの展開であったが、案件など軽いものも多く、見やすさといった点では間違いなく高評価であろう。内容の薄さというよりは軽さといった方が適切かもしれない。こういった点から総合的に見て及第点といったところである。

主人公の性格

個人的に面倒な主人公の性格が軸となって、ドラマ性を成り立たせているのかなと言った感じです。この熱い性格が展開を必ずと言ってイベントを引き起こしていると分析できる。これは王道なパターンであり、よくアニメなどで使われる手法である。そしてその主人公との仲が悪い登場人物との青春という点からもかなり定番的な構成となっているが、個人的にはそこそこ好きな設定である。今回はそこにアクションが大々的に加わっており、それが物語を円滑に進めていき、いい刺激となっているのではないか、また大泉洋がとてもいいバランスをもたらしている、さすがといった感想です。それに加え圧倒的な魅力を持っているのが仲里依紗である、この役はこの女優さんにしかはまらないように無いように感じる。実際他の女優さんであれば印象がかなり変わっていると思う。他の役者もぴったりでプロデューサーの腕の良さをとても感じるキャスティングであった。個人的には依頼者の演技も良かったという印象がある。