とにかくスケールが壮大
なかなかメインのロボットが出てこない
この漫画のメインは何といっても主人公が搭乗する「ガンバスター」という
超巨大ですごく強いロボットが多くの宇宙怪獣を
一騎当千していく爽快さが面白い部分である。
しかし、この主人が搭乗する「ガンバスター」がなかなか出てこない。
だいたいこの手の作品では、まずどのようにして
主人公がロボットに乗り込むかが序盤の見どころになると思うのだが
最初に乗るのは「ガンバスター」ではなく、
すごく見た目もシンプルな練習機。
しかも、終盤までずっとこの機体に乗り続ける。
しかし、ずっとおあずけをされている分、この「ガンバスター」に
主人公が初めて乗り込み、出撃するシーンは
「やっとキターー!!」、とトリハダが立つような
カッコイイ登場シーンが用意されている。
なかなかメインロボットが出てこないが
この演出のために引っ張られていたのだと思うと納得である。
今までにない敵のスケール
敵は宇宙怪獣というシンプルな設定だが、そのスケールは半端ない。
今までにないほどの数で、今までにないほどの大きさのやつがいて驚かされる。
ひどいときには宇宙の果てから攻めてくる敵の数は、
数が多すぎて宇宙が白く見えてしまっている。
もはや数の問題ではない。
敵の中には超巨大なやつもいて、その全長は何キロメートルという単位である。
もうふざけてるのか?、と思ってしまう。
そんな敵の中に「ガンバスター」は飛び込んで一騎当千で
戦う姿は爽快である。
「ガンバスター」に搭乗する魅力的な二人
主人公は熱血ロボット系には珍しく「ノリコ」という女性。
この「ノリコ」がとにかく熱血。
初めて「ガンバスター」に乗ったときには
その機体はまだ未完成と言われると
「10分は動きます!!」
高速戦闘はできないと言われると
「いざとなればぶつけるまでです!!」
言ってることがメチャクチャである。
また「ガンバスター」は二人乗りで主人公の「ノリコ」と
一緒に搭乗するのは「カズミ」。通称「お姉さま」。
「カズミ」は自身のパイロットの「コーチ」である「オオタ」に恋をする。
この「オオタ」は不治の病を抱えている、というありがちな設定がある。
しかし、この作品ではありがちではない設定もあり、
戦闘中にウラシマ効果という作用が働いて、
戦闘を行っているパイロットと地球の時間に誤差が生じるのである。
「カズミ」が地球を守るために戦闘を行うと、
地球ではどんどんと時間が過ぎていく。
この戦闘が終わったら「オオタ」はもういないかもしれない...。
なんとも切ない感情を抱えたままの戦闘シーンも見どころの一つである。
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