王道的マニアック喧嘩漫画
シリアス?ボケ?どっち???
舞台は最強にして最凶な喧嘩が強い奴らが集まる、光嶺高校。
そんな中中学から無名の主人公朝桐が転校してきたが、一見なんに変哲もない高校生ではあるが
喧嘩をしてみると人が変わったように強くてかっこいい。
時々わかりやすすぎるボケを入れ込んだりと
寒いって思うときもあるが、
秀逸なボケを兼ね合わせ
シリアスな場面でそれをやってのけると思わず吹いてしまう。
時々シリアスなのかそうでないのかわかりにくくなるシーンが多い。
そこのギャップがまた面白い。
しかし、時たま読者を混乱させてしまうこともしばしばあると思われる。
THE 男の友情
1年ながらも頭角を現しつつあった朝桐であったが
現1年トップとされるまさきと激突。
まさきは極悪やんちゃなイケメンクソ野郎だが
朝桐と喧嘩したさい、彼の中の何かが朝桐を感じ取り、やがてファミレスなどで一緒に食事をするまでになる。
そういったライバルから友達の逃れが毎度毎度美しい。
時には殴り合ったりもするが
誰にも従わずに生活を送ってきた彼らが
阿呆の朝桐にだけは羨望の眼差しを送っていることが
男臭くて実にいい。
そして仲間のピンチにかけつけ
バカ!お前助けたんじゃねーよ
というくっそ下手なセリフもまた見ていて気持ちがいい。
お前ら....素直になれよ。
一応学園漫画なんだよな...?
舞台は最初いったとおり高校になるのだが
作中で授業もとい、学校生活らしき部分がまったくなく、挙げ句の果てには先生など1人もでてこない。
かなりのやんちゃをしている生徒たちがいる中
手がつけられないのもわかるのだが
それにしても何もしなさすぎである。
もしくは廃学校なのではないかと錯覚してしまうほど、いや本当にそうかもしれない。
死ぬ寸前の生徒がいたり、入院したり
学校ぶち壊したりなどが日常茶飯事的に行われているにもかかわらずあまりに不自然ではあるが
作者がA-BOUTのなんでもありの作風には邪魔だと判断したのだろうか...
朝桐の舎弟であるまさきがこっそり夜のバーでバイトをしているのだが、
なぜか知らないがこっそりやっていた。
なんでもありなら隠す必要ないじゃないかと思った。
舞台は学校3割、ファミレス4割、その他3割ほどであろうか、
ファミレスでちゃちゃくれあっているのも中々に傑作である。
全体的に高校生っぽくて高校生っぽくないのが逆に魅力なのかもしれない。
中学時代の回想でバイク乗ってんなよ...とか
ツッコミどころ満載である。
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