深夜には絶対見ちゃいけない
孤独のグルメの美しさ
衣食住、生きていくために私たちには欠かせない日々の活動。食は1日3食、必ずと誰しもが取る時間だがなかなか有意義に過ごすのも難しいのが現代社会。仕事、家事に追われて食を真剣に楽しむ余裕がない人が多いのではないだろうか。しかし、そんな社会を変えてしまうかもしれないのがこの孤独のグルメだ。孤独な日常生活に、少しでも有意義に過ごす食の時間。真剣に食と向かいあい堪能する至福の時。美しいほどまでに洗練された作品。
自分へのご褒美
限られた時間の中で、仕事の疲れを癒す至福の時を自らがもてなす食の時間。自分と向かいあい、孤独の中で真剣にグルメを楽しむことで自分へのご褒美とする幸せを教えてくれる作品。色んな角度から料理の深さを改めて感じ、自分も真剣に食と向かいあってみたくなるだろう。毎日の食の時間の大切さを思い出させ、食の時間が待ち遠しくさえ感じてしまうようになることまちがいなし。
腹が減ったなぁ、何食べよう
お腹が空くから何か食べたい、それが食の時間の始まりだ。当たり前だが、あまり意識せずに過ごしてしまいがちではないだろうか。簡単に済ませたい、時間がもったいない、仕事が忙しい、それも現代社会に生きる私たちならではの豊富な中の飢えかもしれない。食と向き合うことなく、とりあえずエネルギーを補うだけの時間になりがちである。しかし、本当にそれでいいのだろうか、いや、よくない。せっかく食するのだから、こだわりを持って真剣に食と向き合う時間にしなければ勿体無いのだ。こだわりを持ち、食に敬意を払い、食べることを楽しみ至福の時を過ごせるよう自分自身ではからう。それが孤独のグルメである。毎日ただ食べていた自分に恥じらいを感じるようになるかもしれないし、グルメに興味がなかったのに見入ってしまう作品になっている。深夜に見ていると、必ず明日の自分の食について考えてしまう。考えはじめるとお腹が空く、お腹が空いても深夜は出前コンビニしかないのだから、深夜にこの作品をみるのはオススメしかねる。こだわりを持って食事をすることは、ある意味で自分自身をどう満足させるか、自分と向き合うということなんだと気づいてしまうだろう。孤独に生きる中で自分自身と真剣に向き合うという幸せを、グルメという観点から美味しく切りとった作品に仕上がっている。一話みたら、もう一話必ず見たくなるに違いない。疲れ切った体に、癒やしさえもたらしてくれる作品と言っても過言ではないだろう。
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