大阪の人々
なんだか色々考えて生きている人達の様子を見ている感じがします
あの「少年アシベ」というテレビアニメにもなったマンガも昔描いていらっしゃったという森下裕美さんの作品がこの「大阪ハムレット」です。このコミックはなんと実写映画にもなっています。というかめちゃくちゃ実写にふさわしいコテコテした内容です。実写反対とかあり得ません。それからストーリーに関してですがあの第一話に出てくる学ランを着た久保くんという名前の中学生か高校生みたいなヤンキー風の男の子。すごいオヤジみたいな態度でりゅうのすけと呼んでいる男の人は自分の学校の先生でしょうか。あまりにも対等な立場で話しているんで可笑しかったんですよね。ある日このりゅうのすけという先生にハムレットみたいだと言われてからちょっと変化が出てきたんです。
久保くんは意外と素直な男の子なんでしょうか
文句タラタラ言いながらもシェークスピアと発音できなくても古本屋とかに行ってそのハムレットの本を探して購入してみるんです。でもこの久保くんって結構悪な感じですが割とコミュニケーションスキルの高いですね。(未亡人となった実母の次の恋人とも一緒に住んでそれなりに適当にやりすごしてますからね。それにハムレット読んで母親も息子殴ったれとか割と家族思いの感じがあるといいますか)しかも母親から生まれてくる父親が誰ともわからない子を既に弟か妹として将来遊園地とか行ってもいいとかすごく許容が広いというか男の子の方が実子として楽なんでしょうかね。まあこういう子ばっかりではないと思いますが。
女の子になりたい松田ヒロくんという名前の男の子も登場
なんだか逆にこういう子って特別感があるっていうか、繊細ででもさっぱり感があっていいんじゃないでしょうか。実息子が娘になるのって結構かわいいと思いますね。それで後のクラスの演劇で松田くんがお姫様役、別のクラスの宝塚に入りたがっている女の子が男の子役で話が進んでいきます。この設定もすごくかわいかったんですよね。でもやっぱりからかう嫌味な子供はまわりにいるもんです。それで辛い体験をするんで応援したくなりましたね。ただそれだけが辛いんじゃなくっておばさんの身に不幸があったり世の中の子供たちがどれだけ考えて色々な壁や困難に立ち向かっていくかってことなんですが久保くんより断然松田くんの方が試練が大きかったので試練度合いも不公平で誰が一番の悲劇のハムレットの主人公的立場なんでしょうかと考えさせられました。
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