中毒確定クドカンの世界にぐいぐい!
観れば観る程うぬぼれ中毒
観はじめは軽いコメディかと思ったがとんでもなかった。どっぷりはまる爆笑コメディだ。進めば進むほど、どんどんエスカレートしていくオーバーな演技にいつのまにか引き込まれていく。とくに毎回のクライマックスで白スーツのうぬぼれが登場しお決まりの音楽が流れてくると、きたきた!と、ワクワクしている自分がいた。うぬぼれ自身は毎回真剣そのものだが見ているこっちは、いやいやないないとツッコミを入れたくなる。長瀬が役にしっかりはまって全力でやりきっている感じがいい。このドラマでうちの旦那さんは長瀬のファンになったくらいだ。ただうぬぼれの印象が強くて、この後の違うドラマでも長瀬がうぬぼれに見えてしまったのは私だけでしょうか。
ドン引きと爆笑の境目
笑いの要素がそこらじゅうに散りばめられていて、さすが宮藤官九郎だ。クドカン&安部サダオのコンビもいつも笑ってしまうが長瀬もまた息が合っていると思う。携帯に向かって連絡来い~ラブラブエッサエム?いい大人が集まって何やってるんだろうくだらない。。と、なりそうでならないのがこのドラマ。ヘイヘイヘイ~からのウェイウェイウェイまで、はたから見たらドン引きかもしれない。しかし是非仲間に入りたいものだ。クドカンワールドが好きな人には裏切らない笑いが盛りだくさんだと思う。これだけやっているとNGを出したときも笑っていそうだ。
ツッコミどころ満載のうぬぼれ仲間たち
ツッコミを入れてみる。ダサいサダメ君、甘いマスクなのに顔がうるさいって(笑)確かにうるさいぞ。トゥッティフルッティしか出てこないぞパティシエ。中井貴一の中を穴に…それよりいけると思った相手が戸田恵梨香って若すぎるぞ。最高にうさんくさいぞ恋愛教授。ママ、もうしゃべれてるのに筆談気に入ったんですか?達筆?いや読めない、敏腕風でそうでもないぞ相棒。とぼけたふりして実は回転が早い父ちゃん、いつから息子をうぬぼれとお呼びですか?息子と恋話できるのはすごく素敵だと思いますが。うぬぼれの周りはいい仲間がいっぱいで羨ましい。そしてドラマでお決まりのたまり場。繰り返すが是非仲間に入れて欲しい。
水戸黄門構成
一話完結型ドラマは終盤で解決するわけだが、水戸黄門がドドーンと印籠を出す並の痛快クライマックス!いつ白スーツに着替えたんだ?そもそもそんなスーツなんで持っているんだ!?と、ここでもツッコミを入れたくなる。でも待ってました~と期待してしまう。子供が見ていたら絶対真似していると思うダンス。いや大人でも真似しているかもしれない。それだけ毎回盛り上がれる構成になっている。最終回では仲間たち全員でダンス。いつダンスの振りを合わせたのか。場面場面を思い出しただけでまたニンマリしてしまう。久々に爽快に笑えるドラマだ。
このドラマが伝えたいこと
日本のドラマには教訓が入っているものが多いと思う。悪い事をした奴は捕まり、一生懸命やれば最後には成功するというもの。しかしこのドラマを見て何か為になったり、勉強になったり、教訓になったり、そういった事は一切ない。うぬぼれががんばっているから私もがんばろう、と勇気をもらうドラマでもない。くだらないことも度が過ぎると笑えるんだ、くだらないと言って鼻で笑うのではなく、とことんやって大爆笑しようというドラマ。主人公に感情移入も全くしない。でも、主人公や仲間たちと友達になりたくなる、そんなドラマだと思う。
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