ジブリで出世したマンガ
こちらの「コクリコ坂から」も「耳をすませば」同様に少女マンガからジブリアニメ映画化して大出世した作品
なぜか少女マンガ原作を題材にアニメ化が続きましたね。少女画風や内容の繊細の部分が制作者や監督側に受け容れられたということなんでしょうか?だから原作の方がジブリ風の絵柄とは全く異なった作風になっていて別キャラクターのような感じです。この作品は横浜をイメージして描かれていて実際横浜を旅行に行ったりなどしたら確か港の見える丘公園かその辺りにコクリコ坂名所として看板か表示板があるはずです。自分もそこを尋ねてみてなるほど、と何となく情緒に浸ってみましたよ。海がはためく旗が、あの辺り一帯がコクリコ坂を思い出させる感じになっていてアニメ名所巡りの一つとして観光出来ますよ。
時代設定は1960年あたりの日本ですが
フランス語が出て来たり登場キャラクターのバックグラウンドにアメリカや海外が関わっていたりとその横浜という土地柄を生かしてものすごく世界に視野を広げた雰囲気がつまっているのでとてもモダンなそして制服廃止運動とか自由性を重んじたり主張したりして時代の変革などの香りを感じがりはします。それでも着物を私服とするご婦人が登場したり1960年代ってこんな昔だっんだと思わせる感じですが半世紀も前の物語なんですね。確かに時代風景も変わっていっているわけです。19世紀とかほど昔ではない微妙な時代の作品なのですがうまく特色がでていて音楽からもその純粋な時代背景が伺えるほどです。ちょっとしてラブコメやドラマ風なストーリーですがその時々を生きる人々の考え方なんかに触れる感じで鑑賞してみるのがいいのかなあと思ったりなんかします。
海の街に特化していて気持がよい
横浜の港の風景から人生の船旅でもしているのかなあという比喩的な感じ方が広がりました。手旗信号も作中に何回か用いられて独特の感情交換をしているというか何気ないこの作品の特徴が何とも心地良いのかなあと感じながら浸ってしまいます。楽曲に坂本九の「上を向いて歩こう」が使用されていますがこの曲も1960年頃のもののようで知っている人がこの時代の空気を瞬時に感じ取れ感慨深さなどが脳裏に映るんだろうなあと思います。どちらにしても今の時代のあの時代では装飾が違うというかどの時代でもその時代だけの良さというものがあるのでいつ生まれても良いものには出会えるということでしょうね。
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