本格同人誌かオリジナルマンガか
「スパイダーマン」というメイドインジャパンのマンガ
SHALL WE DANCE(シャル・ウィ・ダンス)」とかいうそこそこ有名な純日本産映画もアメリカヴァージョンが制作されてキャラクターから設定の舞台から全てが置きかえられていましたね。このスパイダーマンコミックも同じことしています。主人公のスパイダーマンことピーター・パーカーが小森ユウという名前の男子学生に変更されています。これは主人公が視聴者や読者と同じ同国民でないと感情移入ができないということの表れなのでしょうか。自分はあまりそういうことは関係ないのでどこの国の人でもいいんですけどやっぱりこんな感じのローカライズは多々あるようですね。
ローカライズはゲームに多いですが。
某RPGアドベンチャーゲームも主人公の日本人を全て欧米人に置きかえることをしていたみたいなんですがはっきりいってその作品に関してはストーリーを一部変更しないと成り立たなくなってしまうくらい現地人化は面倒だったんですよね。(見た目外国人なのに日本国籍の日本にコンプレックスを持つ女子高校生というのが登場するので変更はかなりややこしかった)ですが「スパイダーマン」マンガに関してはもうキャラの名前とか職業とか服装とかの変化くらいで国籍うんぬんは関係ないからそれほどでもないかと思いきや、やっぱり本作の影はある程度消えていく中でアメリカ版をそのまま置き換えすぎると気まずい感じがする部分も多少はあります。なのですがこれはこれ、あっちはあっちで楽しむのが良いでしょうね。何か最近読み手がフレキシブルにならざるを得ない作品が増えているような…それでも読むかどうかは読者の選択肢なので読んでいる段階で言えない文句というのもあるでしょう。
一応マーベルコミックスの看板のヒーローものがオリジナルですが。
この日本版のマンガイラストを見ているとヒーローものというより怪奇妖怪ものって感じがするんですよね。あの小森ユウが壁を登っている姿とかまさに怪奇シリーズです。あのアメリカンコミックの持ち味の爽快クールな部分はあまり残っておりませんね。まあこれはこれでいいんでしょうけどね。ただ表紙に出ている扉絵イラストはカッコいいんですよ。おお、こっちの方が男前じゃないですか!と思わせてくれたんですがコマ割りされてる中身のイラストは何かとてつもなく古い感じで一瞬同じ本だとは気付かないくらいでした。せめてあの表紙のクオリティをキープしていて下されば…。
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