キャラクターの魅力が…!
なんといってもキャラクターが面白い!
何巻読み進めていっても、やはり変わらないのは魅力的なキャラクター!
とくに主人公、高村潤の人柄やその家族に引き込まれました。
非常に魅力的な人が多く登場し、登場するたびに新たな関係性が出来上がっていきます。
「これは誰だ…」と感じることも少なく無かったです。
画力の問題なのか私の読みかたが足りないのかというところで…
うらやましいような人間関係が爽やかに描けている作品ですが、
設定や相関図などの把握が苦手な私には把握できてない人間が多すぎました。
さすがに話が長いようにも感じる…
また少女漫画という分類にしては巻数が15巻と長いだけでなく、
日常の中に問題が数々起きていくという話のテンポもあるんだと思いますが非常に長く感じました。
小競り合いが起きる核の部分に、高村潤の核心に迫るような問題が大きく動いていくのですが、
なかなかその話が登場せず、気になっているのに進まないじれったさはかなり途中感じました。
もう西川一郎の家族や、潤の同級生の家族の話まで進んでしまうと把握しきれません。
しかし、結局、店長・松本南吉進藤の親の何だったんだ!養父というのはさすがに分かりますが
一緒に暮らすまでの経緯とか実親との関係性とかありましたか?読み直してみようか…
最終的な終わりが見えてるのに面白い!吉本新喜劇のような面白さ!
おそらく主人公の性格であれば今回も仲直りするだろう、わだかまりも無くなるだろう
エンディングで進藤とハッピーエンドだろうなと結果は見えていますが
魅力はそこではないと思います。決まりきったエンディングにむけて登場人物がどういう行動をとり
前向きな結果に落ち着くというがんばりを見守るような気持ちで読むことが楽しい作品です。
さらに面白さを感じるのは、主人公がヒロインであるのに色気を全く感じないこと。
一般的に、女性主人公がモテないという設定であったとしても、絵にある程度の可愛さがあります。
しかし高村潤は違います。色気など全く無く、小柄でスタイルも小学生のようにツルペタ。
高校生には感じられないような容姿であるのに、人間的な魅了にまわりが引きつけられていき、それに読む側の私たちもつられてしまうのです。
特に好きな部分は、まわりに集まる男性たちはイケメンぞろいという設定であり、ハーレムという形になっているのですが全く女性的な定番ベタベタロマンスに突入することがないところ。
進藤咲月が家に来ても色っぽ話はほぼ無い、のにむずがゆいというか、じれったい!
和菓子屋の安倍川草ももっとガンガンいってくれ〜とかなりじれったかったです。
全体的に非常にじれったくて、ハラハラして読み進めていましたが
読み終わったときにはすごく寂しかったです。
もっと呼んでいたいと感じる作品はなかなか無いなと感じました。
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