迷子犬チャロとの長い旅 - リトル・チャロの感想

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リトル・チャロ

4.004.00
映像
4.00
ストーリー
4.50
キャラクター
4.00
声優
4.00
音楽
4.00
感想数
1
観た人
1

迷子犬チャロとの長い旅

4.04.0
映像
4.0
ストーリー
4.5
キャラクター
4.0
声優
4.0
音楽
4.0

目次

飼い主を求め、小さな犬チャロの悲しく長い旅

英語を学びたい方にはかなり良くできた作品です。ストーリーを進めるのと同時に英語を学ぶのです。チャロは、元々日本の犬です。飼い主とアメリカへ旅行中にチャロは空港側の手違いで迷子になってしまい、日本へ帰ることが出来ません。飼い主の翔太とまた会いたいと願うチャロは必死に1人アメリカという言葉も分からない国で迷い犬となるのです。この切ない展開は、最初から涙が出てしまうくらい泣けてきました。私は犬ではなく猫を飼っていますが、もしチャロのようなことが実際に起きてしまったら、私は毎日泣いて過ごすと思います。ペットは、昔と違い家族の一員として迎えられることが多いなか、飼い主にとってペットが居なくなるということは、子供を失ったような気持ちになるでしょう。チャロは何とかして翔太の居る日本へ帰ろうと考えますが、それはかなり難しく無理かもしれません。それでも小さな体のチャロは1人で歩き出すのです。その姿は、本当に悲しいです。しかし、チャロの姿はずっと悲しんでいても仕方がない、前向きに歩いていこうと思うのです。心から、チャロ頑張れ!と思いました。

チャロの声を演じたのは女優の純名りさです。彼女の、優しい透明感のある声は、チャロにぴったりだと思いました。寂しい声は、こちらにまで気持ちが伝わってくるようで涙を誘いました。彼女だからこそ出来た優しいチャロの声は、ストーリーをさらに盛り上げてくれています。

内容に惹かれる度に英語が勉強したくなる魔法のような力を持つ作品

英語を学ぶことが第一の目的ですが、何故かストーリーに興味が湧いてしまいます。それでは英語の勉強にならないと思うかもしれませんが、それは違います。ストーリーの中にまず視聴者を呼び込みそれから英語を頭に入れていくのです。きっとそれが狙いだと思います。私はこの作品を見たのは特に英語を学びたいと思って見たわけではありません。ただ私はストーリーに惹かれて見始めたのです。しかし、ストーリーが気になりながらも何故か英語にも興味を抱き始めました。元々英語科の大学に通っていたのでどちらかと言えば、英語が好きな方でした。この作品は、チャロの気持ちやチャロが出会う異国の犬との触れ合いなど、ストーリーの内容が知りたいからこそ、英語が分かりたいと思わせてくれました。他にもこのような英語をテーマにした作品は存在していたかもしれませんが、私は1番このアニメが好きですし、ストーリーも、チャロも可愛くて大好きです。

英語講座には最適な”リトル.チャロ”のストーリー性

”リトル.チャロ”のアニメは、2008年から放送されました。教育テレビということですから、もちろん英語の講座を主体としていますが、ストーリー性が素晴らしいこの作品は、小さな子供から大人まで幅広く親しみ易い作品になっていると思います。

ラジオでも放送されるなど、英語講座にはもってこいの教材になっていると感じました。ラジオにテレビに、インターネットなどと、自分に合った学び方が選べるのもチャロの魅力だと思います。DVDにもなっているので、そのまま教材として大活躍するでしょう。何度も繰り返し見ることで頭に入っていくので、本気で英語を勉強したい場合は、購入してもいいのではと、自分の娘のためにと考えています。

1人ぼっちの犬チャロへのプレゼント

チャロは、真剣に日本に帰りたいと思っていました。しかし、『犬だけで日本には帰れない』と警察犬のシリウスに言われた時、チャロは一体どんな気持ちになっただろうか。もし自分がそんな事実を知らされたらどうしていいのか分からなくなって、パニックになることは間違いないです。そんな状況の中に今自分がいる事が、絶望的であったと思います。警察犬シリウスは、チャロの夢を断ち切るような発言をした事をあやまり、出来る限り協力するといいます。警察犬を辞めた後は、日本のことについて調べたりしてくれます。優しい犬とチャロが出会えて良かったと思いました。

実はタレントの明石家さんまをモデルにしたキャラクターがいます。名前は、サリーといい陽気な性格がとても良く似ています。面白かったのは、南の方にペンギンがいたとかいう事を言っていました。もちろん嘘でしょう。日本にも行ったことがあると話していましたが、この事も嘘かもしれません。明石家さんまの性格、特徴を完璧に表現しています。日本人なら多くの方が知っているであろうタレントをキャラクターのモデルとし、ストーリーを盛り上げでいます。チャロがアメリカにいるということで、チャロに日本を少しでも思い出させてあげようという優しい想いから起用されたのではないかなと、自分なりに、考えました。チャロが日本を忘れるわけはないと思いますが、少しでもチャロを勇気づけたいという想いがあったのかもしれません。もしそうだとしたら、何だか幸せな気持ちになります。

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