長編スパイアクション - バーン・ノーティス 元スパイの逆襲 シーズン6の感想

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長編スパイアクション

2.52.5
映像
2.5
脚本
2.0
キャスト
3.0
音楽
2.5
演出
3.0

目次

スパイアクションの人気

本作はタイトル通りのスパイアクションとありますがスパイアクション映画で真っ先に思い浮かぶのはイギリスのMI6の活躍が描かれた007シリーズやm:iミッションインポッシブルのスパイ像を思い浮かべると思いますがそういった映画の世界とはまた違ったスパイ像か描かれており、本作における主人公マイケルもまた、スパイの一面であり、どちらもスパイという裏の世界で仕事をこなすといった共通点があります。

もともとスパイといった仕事とは私たちの住む日本ではあまり馴染みがない様に思えますが本作バーン・ノーティスにおけるマイケルの様なスパイ像は普段の生活にもありふれている様な日常での事件を描くことのようなスパイらしさが魅力であり、またこういったテーマの方がドラマシリーズとしては魅力を最大限に引き出すことが出来ると思います。スパイの武器とは言わば情報であり、情報とは昔から最も強力な武器であり、インターネット社会として情報が溢れている現代社会では情報に対する扱いは私たちにも多少なりとも心得があるのでそういった点から本作のようなドラマシリーズの方がより身近にスパイアクションとして楽しめるのではないかと思います。

6シリーズ目に突入

本作にてバーン・ノーティスもシーズン6にもなりますがドラマシリーズとしては長編であり、私はドラマとしては少し長く、まだ終わりが見えていないのが少し悪い点でもあり、良い点でもあると思います。

面白い作品であればもっと長く観ていたいと思うのですがあまりに長く、話があまりに進まないのも観ている側からしたらもどかしく感じることがあり、そういった面から本作は少しずつ見飽きてきてしまっている視聴者もいると思います。本ドラマシリーズの1話あたりの話の構成としてはOPから前回からの導入があり、知り合いなどから依頼が入り、解決し、最後に本編であるタイトルにもあるようにマイケルの突然に解雇された事件に触れてEDといった流れがシーズン5くらいまで続き、やっとシーズン6である本シリーズから本編メインの話の構成になってきて物語が動き始めた感じがしてきます。ですがその本編についてもなかなか全貌が明らかになっておらず、まだまだ話が続きそうなこともあるのが少し引っ張り過ぎではないかと思います。

マイケルをクビにした組織との対決についてもひとつひとつと上の人間を倒していくのはいいとしてシーズン4の終わりからシリーズ5へ移る際、CIAに復帰したマイケルが敵組織を壊滅に追い込むシーンが大幅にカットされていたのは残念でした。

さらに今シーズンにて組織最後の一人であるアンソンとの対決も描写がほとんどなく、その重要なシーンすらも弟であるネイトの死という重要なシーンで上書きされてしまい敵組織を壊滅させるといったこれまでに積み上げてきた悲願があっさりと終わってしまったのが残念でした。

その後もマイケルの指導官であるトムが敵になったりと敵がどんどん変わっていき、果ては長官クラスや大統領までいきそうな感じがして不安でいっぱいです。

なので出来ればシーズン4までの依頼を解決していくような話の構成や本編のみメインでの全シリーズ4シーズンくらいで終わらせるようなドラマシリーズの構成の方が視聴者も飽きることなく物語を楽しめるので良かったのではないかと思いました。

そして今シーズンの終わり方も続きが気になると言うよりかは疑問が大きく残る終わり方で不満に思う方が多かったのではないかと思います。重要なシーンが大幅にカットされており、物語としての締めがいまいちはっきりしないのが勿体無いと思いました。シーズンの終わりとしてきっちりと締め、次に向かって物語が続く!といった構成にして欲しいと思いました。

20世紀FOX海外ドラマシリーズの魅力

海外ドラマシリーズとして人気作品が数多く製作され、現在では海外ドラマシリーズは映像作品でも一大カテゴリーとして大きく人気が出てきたと思います。レンタルショップでは一角に大きなコーナーが出来ているところが多く、全体の1/3から1/4ほどにも大きく占めているようになりました。

本作バーン・ノーティスの製作元でもある20世紀FOXは人気作24-トュエンティフォー-からプリズンブレイクなどといった海外ドラマシリーズとしては人気の高い作品の製作でもともとの映画作品に加え、海外ドラマシリーズ部門でもその手腕を発揮してきたと言えます。

最近ではスマートフォンやタブレット端末といった機器の普及が活発になり、インターネット配信などといった映像配信サービスの充実によってより、多くの人がより簡単に映像作品に触れる機会が増えてきたと思います。そういった点からも今後は映画作品よりもドラマシリーズのような手軽で長い時間楽しめるような作品の需要が大きくなっていくと思います。映画作品のような壮大なスケールを映画館にて大迫力なスクリーンと音響にて楽しめるのも良いという方も多いので今後とも映画、ドラマシリーズ問わず映像作品の発展に期待したいと思います。

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