カッコ悪いがカッコ良い男
とにかく,面白いの一言に尽きる。
あのMr.ビーンが,クールに決めてる映画のポスターを目にして,思わず映画館に足を運んでしまったくらいである。内容も詳しく知らないのに,もの凄い期待を胸に。
事実,どうであったか。
期待した以上の笑いがあった。映画館のあちこちで,堪えきれずに大笑いする人の姿があった。勿論,私もその中の一人だ。
彼(ビーン)は,007に果てしなく憧れている男である。
そしてまた,自分も彼に引けを取らないほど有能なスパイだと思い込んでいる。
その思い込みによって,巻き込まれていく真面目な取り巻き。映画だとは分かっていながらも,本当に気の毒なくらい様々な,思いもよらない,時にはほーらやっぱり!と言うような問題を起こす彼の犠牲になっていくのである。
しかし,そこは出来る部下であり,助っ人であり,全て何とかクリアしてしまう。それを思い込み男は,自分のせいで起こった問題だと気付いていなければ,解決したのは自分の力である、と信じて疑わないのだ。
なんと言う,勘違い男!
こんな人,周りにいたら絶対迷惑だよな,出来れば関わりたくないよな,そんな男である。
しかし憎めない。
仕事に対する気持ちは,非常にストイックなのである。そしてそんな男に,勘違いで美女が惚れてしまう。ちゃんとラブロマンスも忘れていないのだ。
とにかく,最初から最後まで,カッコ悪いのだけどカッコいいスパイ映画(?)なのである。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)