スパイアクション作品 - バーン・ノーティス 元スパイの逆襲 シーズン1の感想

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スパイアクション作品

3.53.5
映像
3.5
脚本
4.0
キャスト
3.0
音楽
2.5
演出
3.5

目次

スパイアクション作品の魅力

本作はバーン・ノーティス(突然解雇)された主人公が解雇の謎を探るというテーマの作品になりますが個人的にはメインの見どころはもっと別のところにあると思います。

本作の構成としては1話あたり45分構成のシナリオに対して依頼人がいて事件を解決で40分ほど使って残りの5分ほどで主人公マイケル自身の物語が進むといった1話完結の形をとっている為、1話ずつ楽しむことが出来るので海外ドラマシリーズとしては視聴しやすい作品であると思います。

作品の内容としてはアニメの「名探偵コナン」や「金田一少年の事件簿」、「ルパン三世」の実写版に似ていると思います。

スパイ物というよりかは探偵物という方がしっくりと来るのではないかと思いますがスパイという設定はシーズン2以降で生きてくるのでシーズン1だけではなく、続きも視聴することをお勧めします。

バーン・ノーティスシリーズは全部で7シーズンまであることもあり、長編に思われがちですが先程述べたアニメの探偵シリーズと同様な流れで本編はほとんど進まなく、寄り道のサイドストーリーメインの作品となるので1話区切りの作品としては面白くあるのですが全体としては今ひとつ物足りなさは感じます。

ただ、細かい点では見どころは多く、個人的には好きな作品になります。

特に自作のスパイグッズには毎回ワクワクしながら視聴しています。予告編でも紹介がある様に主に盗聴器や爆弾といったギリギリアウトな道具の製作がメインになりますが毎回作り方が違ってとても興味深いです。

スパイ物といえばスーツにサングラスに拳銃でドンパチといったイメージですが大体合っていると思います。ですが本作ではその側面として変装や工作といった裏側の面の描写が多く、そういったところこそが本作の最大の魅力であると思います。

実際のスパイの仕事はどうなのかは分かりませんが漫画やアニメで描かれているようなスパイ像でその魅力が最大限に発揮されていてとても興味深く視聴することが出来ました。

他にもいろんな種類の車や拳銃といったマニアの方には興味がそそられる分野にも解説付きで登場するのが新しく興味がでたり、より楽しめることが出来ると思います。

登場人物は少なく、主人公のマイケル、恋人のフィオナ、相棒のサム、母親のマデリンに加え、毎回依頼人がいるといった形になりますがドラマシリーズとしては少ないのではないかと思います。ドラマシリーズの魅力としては人間模様にあると思っているのでそういった面から少し物足りなく感じてしまうのかなと思います。

シーズン4以降に登場するジェシーが登場してからはやっとドラマらしくなり、いいキャラしているのでそこからがやっと本編としても面白くなるところなので楽しみにしていただきたいと思います。

とくに各シーズンのラストエピソードでは次シーズンへの伏線として続きが気になるような構成になっていて上手く出来ているなと思いつつ、ついつい手にとってしまうような出来になっているので販売戦略としては良いと思います。

20世紀FOXシリーズ

本作は人気シリーズ「プリズンブレイク」の後に放送が始まり、主人公がマイケルとプリズンブレイクと同名なのが少し違和感を感じました。本作の主人公のコンセプトとして一味違ったヒーロー像と謳っていてプリズンブレイクシリーズの主人公マイケルが二枚目キャラに対してバーン・ノーティスシリーズの主人公マイケルは三枚目キャラといった試みですが少し外してしまったのではないかと思います。

舞台マイアミについて

本作では全編を通して主にマイアミで物語が進む為、物語の規模は小さめですがその分マイアミの魅力を感じることが出来ます。

マイアミはアメリカ合衆国の南東に位置し、海に囲まれている為、リゾート地のイメージが大きいと思います。作中でもビーチの描写が多く、常夏のイメージで行ってみたくもなります。リゾート地でもあり、様々な人種のキャラクターが登場し、それぞれの魅力が遺憾無く発揮されているので楽しめます。

キャストと吹き替え版について

主人公マイケルの容姿も相まって吹き替えを担当しているのがルパン三世の声を担当している栗田貫一さんなのでどうしてもイメージがルパン寄りになってしまいます。ストーリーが似通っていることもあり、印象が偏ってしまうことがあると思います。

そういった面から主人公マイケル役のジェフリードノヴァン演じるマイケルと吹き替え版の栗田貫一さん演じるマイケルではキャラクターが別人になってしまい、オリジナル版と吹き替え版で2度楽しむことが出来ると思います。これはフィオナやサムに関しても似た様なことが言える為、声優さんの演技自体は悪くはないと思うのですがオリジナル版と吹き替え版では印象が違ってしまうのが少し残念であると思います。

海外ドラマシリーズとしてはどの作品にも吹き替え版が収録されており、ほとんどの方は吹き替え版のみの視聴が多いかと思いますがオリジナル版にも違った魅力があり、別の角度から物語を楽しむことができるので今後はオリジナル版での視聴もお勧めします。

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