思春期マンガといえばこの方です
やぶうち優先生、私が小学生の頃は「水色時代」というマンガを描かれていて、登場人物の心の動きや小学校高学年、中学生ならではの悩みや人間模様が本当にリアルで、今でも読み返すとその頃の自分に戻ったような気持ちになり、記憶が蘇ってきます。
ないしょのつぼみは小学生のお話なので、全体的に登場人物の体の成長などが「早いなあ」と感じましたが、今の子の発育に合わせているのか、前もって心構えができるようにあえてそう描いているのかなと思いました。
体や恋愛の事の他にも、子供だけで出掛けた時に声をかけてきた優しそうなお兄さんが実はつぼみ(主人公)を連れ去ろうとしていたり、そういった怖さも描かれています。それを同級生のサヤが助けてくれるのですが、このサヤがステキなのです。
いつもつぼみを優しく見守るお姉さんのような存在なのですが、実はお母さんのお腹に宿ったつぼみの妹。つぼみと一緒の世界に産まれてくるまでの短い間、不思議なことに、成長した姿でつぼみと一緒に過ごすのです。
マンガのラストでつぼみはサヤの正体を何となく理解するのですが、妹のサヤがつぼみと同じ年齢の時はつぼみよりだいぶ落ち着いていて、女の子は年が離れた姉がいるとこんなふうに大人っぽく育つのか、と考えるとそこもおもしろいなと思いました。その頃はつぼみも大人になっているんだな、とか。
うちは男の子ばかりで、女の子の気持ちとかよく分からずに大きくなっていくんだろうなと思うので、そろそろこの単行本を読ませてみようかなーと思っています。保健体育の教科書とはまた違い、すんなり内容が入ってくると思います。
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