全体的に魅力がない作品
私は、野球漫画をこれまで数多く読んできましたが、これほどつまらなかった作品は、これまで一度のございません。
弟がキャッチャーで兄がピッチャーという設定は、まだよかったものの、いいのは設定のみ。
ストーリー的にも3巻で終わってしまい、話が結局見えてこなかったように思えました。弟キャッチャーと兄ピッチャーのやり取りを見ていると高校生が書いたような陳腐なやり取りだったように思えます。また、野球の試合の中で、感動させようとした場面もいくつかありましたが、正直あの巻数では感動も何もありません。超短編漫画なので、それならギャグ路線に走ってもよかったのかと思います。(まあ、作者は正当野球漫画で行きたかったけれど、打ち切りになってしまったのでは仕方がない部分もありますが)
これまで批評を述べてきましたが、序盤にも言ったとおり、設定は間違ってはいなかったと思います。兄弟バッテリーの野球漫画はちらほらありますが、弟がキャッチャーをするパターンはあまりみられないような気がします。だからこそ読者に、最初は「おもしろいのではないか」という印象を与えるのが上手な作者だと感じました。
ここで漫画人生が終わるわけではありませんので、引き続き持ち前の設定力を生かして、新たな作品を生み出して欲しいと思います。
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