綺麗なイラストなのにシュール - 美女が野獣の感想

マツモトトモ先生はとても綺麗なイラストを描かれますがこの作品はそのイラストでシュールに笑える話が展開されています。まずヒロインが掴みどころがなく面白い。いつもふわふわしていて小動物みたいな女子高生。こう書けばよくいる可愛い天然ヒロインに見えなくも無いですがそうじゃない。本当にふわふわしていて誰にでもついていく子供のようなそうでないような、とにかく掴みどころがなくて面白いヒロインです。

ワニちんは見た目怖いけどイケメンというこちらも少女漫画にありがちなんですがこの作品の中では何故かちょっと面白い感じになってしまいます。読んだ方ならわかると思いますが。

この作品は全編軽くシュール路線でいけば良かったと思うんですが最後の方に変にワニちんのシリアス過去を混ぜたのが少し残念でした。ストーリー星３つの評価の理由はそこです。ワニちんに何かしらの過去があるのは良いとしてそれを表に出さず何か過去にあり、だからこそヒロインに惹かれる、くらいの感じで読者に想像させる方が良かったと思います。シュールラブコメからいきなりシリアスに入ったので今までの調子が少し崩されて「あれ？」ってなった感は否めませんでした。

それ以外は本当に良くヒロインに片想いする青年やヒロインの女子寮の面々等濃いキャラ達が沢山出て充分楽しめる漫画でした。