泣きました!
病弱な少女と生意気な少年。
少女マンガでありがちな設定ですが、ありがちで終わらせないのは作者の力量でしょうか。読み進めていってなんとなく先が予想がつく部分はありますが、それでもぐいぐい話に引き込まれます。
そして、驚きなのはその画力で、この作者は本当に絵に迫力があり上手なのですが、特にバスケのシーンなどかの有名なバスケ漫画を思い起こさせます。人物の絵自体は好き嫌いがあるかと思いますが、とても美しく描かれていると思います。
キャラクターに関しては、主人公男女ともに美しく、少女マンガでこれまたありがちではありますが、ここが魅力ない二人だったらここまで魅力的なストーリーにはならなかっただろうなと思います。
ヒロインが途中で髪型を変えるシーンがすごく印象に残っています。病弱ゆえ同級生より一歳年上だったことを気にして前髪をおろしていたのをいろいろ話が展開していく中で、何かがふっきれて大人っぽく見えることを気にせず前髪を上げたのですが、そこが少女が成長した姿を感じて、うまいなぁと思いました。
最終巻にいたって十代のころから何度も何度も泣いたこの作品、少女マンガの枠を超えて、ぜひ老若男女問わず見てほしい作品です。
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