つながれ
タイトルにも書いたとおり「つながれ」のセリフが見せ場で出してきます。
戦闘の銃撃戦は漫画での演出だと動きを大きく見せづらいのでもっさりしてしまうのですが、この作品の場合、風の演出もあって銃撃が躍動感のある場面になっていると思います。すでに読んだことがある方は再度読み直してみてください。
また、この作品は主人公ライルの存在を問い続ける作品と思っています。作者の前作【PHANTOM WIZARD】のキャラクターからの転生先であるライルの存在が最初と最後では大きく変わっていると思うからです。
物語の初期はライル自身記憶が無い事を気にしていないようでしたが、転生させられた存在と知った後は何をすべきか・何をしたいのかをライルが模索し続けています。そして最終的に世界の再生とノイエのために自身を封印するという決断になりました。世界の再生が終わり戻ってきたライルは再び存在意義を薄くなります。ですが、ノイエも転生し共に新大陸へ仲間と共に新たな冒険に向かい、再び自身の存在を確立しています。
人によっては最終的な話のもって行き方が他にも見たことあると言ってしまわれるかもしれませんが、ハッピーエンドという形は前作からの繋がりも含めて世界の再生を行って終わりとするところがすべての人が納得できる形だと思われます。最終巻の扉絵で登場人物達の多くが幸せそうなところが作者も物語の着地点として選んだところなのだと思います。
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