リアルな実情。 - リアル・クローズの感想

取り柄が無く、さえないが頭脳明晰な天野絹江が急に婦人服売り場へ移動になり、

外見ではなく中身だと着飾る店員たちを毛嫌いしていたが、そこでカリスマ部長の神保美姫

と出会い、外見も中身も成長していくというストーリー。

どこかで聞いたことのある内容だと思っていたら「プラダを着た悪魔」と似ていると

いう気はしていましたが、やっぱり王道の話の展開は安心して見られるドラマの一つでした。

さえないと女の子とは言っても香里奈さんなので、当然あっという間にモデルのように

なっていきます。ヤッパリ～と思いながらもファッション好きな女性にとっては

舞台が百貨店なので華やかな雰囲気が味わえます。

神保美姫は黒木瞳さんなので年齢の幅広く高級ブランドのファッションやデパ地下の

スイーツなどもたくさん出てきて楽しめます。

「プラダを。。」の方もそうでしたがやはり見た目は華やかでもファッション業界の実情も

かなり厳しいものがあります。売り上げノルマや展示品の入れ替えなど閉店後に

夜遅くまで作業します。美しいだけでは勤まりません。体力勝負です。

美姫の部下でありカリスマバイヤーの田淵優作役に西島秀俊さん。当然かっこいい訳ですが

仕事に厳しくこき使われ鍛えられます。単純なラブストーリーはもう飽きたという方も多いのでしょうか、

女性も本当にたくましく働く時代になりました。私は40代半ばなので、いわゆるトレンディドラマから

かなり観ています。その頃のおしゃれな憧れの生活やファッションをこれでもかと見せつけるドラマではなく、

本当の自分、リアルな人間関係や仕事の実情だからこそ、何度も観たくなるドラマなのかもしれません。