星河万山霊草紙の評価
星河万山霊草紙についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に漫画を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
星河万山霊草紙の感想
自立したあとにこそ大切なものに気づく
世界観が憧れ1000年を超えて生きるって、人間にはできそうもないから憧れそのもの。だが、物語にすると、神秘的で、長いが故のせつなさも感じさせる。この物語は長く存在し続ける木の精霊ほおずきと、彼女に恋した人間の一歩を中心として進む物語だ。木の精霊(こだま)に何ができるかと言えば、それは草木を豊かに元気にすること。それ以外は、人間の世界をそっと見守っている。特徴的なのは、人間と結婚することができるほど実体化していること。お話しできる・存在を感じることができる、などが精霊の定番のように思うが、まさか人間と姿かたちまったく同じで存在している精霊なんてね。ずいぶんと都合が良すぎる気もする。展開的にも、普通の恋愛少女漫画って雰囲気である。ただ、この関係性から、願っても結ばれないこともあるということ、そして“生まれ変わってもそうありたい”とシンプルに願うことができるのが、気持ちが良いと思う。とても爽やか...この感想を読む