1つぶの おこめの評価
1つぶの おこめについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
1つぶの おこめの感想
侮れない話
利己的な王様と賢い村娘ラーニの、大事な食糧であるところの米をめぐる物語です。やってることがあまりにも横暴な王様。収穫した米を巻き上げ、かといって人々が本当に困っているときに分け与えてくれるわけではなく。唯一の長所といえば、ささやかな約束なら守ってくれるということ…でしょうか。でもその約束が本当にささやかなのか。村娘ラーニはとある手柄の褒美に、1粒のお米を求めます。それじゃ何だからと王様が促すと、ラーニは日々、前日の倍になるように下さいと。確かに数日間は、大したことのない数の褒美かもしれません。1日目は1粒。2日目は2粒。3日目は4粒。ただ、日数の経過と共に、これは凄い数に…。巻末、きちんと一覧表もあり、ちょっとした算数の知識が広がります。