11/22/63の評価
11/22/63についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
11/22/63の感想
単なるタイムスリップものではない、切なく美しい物語
タイムスリップする先の時間が固定するということこの小説はタイムスリップできる先はいつも1958年9月9日AM11時58分に固定されている。そしてそこで何日何年過ごそうと現在に戻ってきても2分しかたっていないという魅力があるが、その過去で過ごした年だけは確実に年をとっているという設定である。このような設定で大統領暗殺阻止という大役をよくわからないまま引き受けた男ジェイク自身の経験を、後日自ら筆をとって小説にした形で文章が書かれている。このいわば「小説風」にしたおかげで、今のジェイクの立ち位置や感情が過去と現在同時にうまく描写されている上、ジェイクが既に過去からは去っていることも示唆している。タイムスリップ先がいつも同じ時間である設定から、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」や「ミッション8ミニッツ」のようなタイムリープ系を想像してしまうけど実際そうではなく、タイムスリップした時間から5年...この感想を読む