ホラーでもサスペンスでもない、ただのいい話
『マーターズ』という映画で好評だったパスカル・ロジェ監督の作品。アメリカでは毎年80万人の子供が失踪。でもほとんどは数日中に発見。1000人は跡形もなく姿を消す…という導入。そしてトールマンという謎の存在に、最初は少しドキドキしたんだけどね…。終わってみれば、実はジュリアとその夫がトールマンの正体。都市伝説になぞらえて子供を誘拐し、過去の記憶を消して、 裕福な家庭に紹介していました。新しい家庭では、何一つ不自由のない幸せな人生が待っているのです。別に人身売買をしているわけではなく、貧困などの悪い生活環境におかれてる子供の未来を憂慮して、善意でこのような活動をしていたのです。お金はもちろん受け取っていません。どんでん返しで、鑑賞者を驚かせたかったんでしょうが、その方向が期待していた方向(ホラー的な結末)と違ったので、逆に肩透かしをくらいました。好きな人は好きだと思います。この感想を読む
3.53.5