エスターのあらすじ・作品解説
少女を養子として迎えたことから巻き起こる恐怖を描いた、2009年公開のアメリカのサイコ・ホラー映画。製作はジョエル・シルヴァー、L・ディカプリオが参加、原案はアレックス・メイス、監督は「蝋人形の館」「アンノウン」のジャウム・コレット=セラ。 幸福に暮らすコールマン一家、ジョンとケイト夫妻と長男ダニエルと妹マックスは、ケイトの流産の失意からジョンは養子をとることを決意、孤児院で出会った聡明で大人びた少女エスターを迎える。彼女はロシア出身で多少変わっているが、聴覚障害を持つマックスとすぐに親しくなったため、快く受け入れられる。が、ほどなくして孤児院のシスターアビゲイルが行方不明となり、夫婦に干渉するなどがありケイトはエスターに不審を抱くが…。 エスターを「ハンガー・ゲーム」のイザベル・シャーマン(子役)、ケイトを「マイレージ・マイライフ」「死霊館」のヴェラ・ファーミガ、ジョンを「ニュースの天才」のピーター・サースガード、アビゲイルを「バグダッド・カフェ」のCCH・パウンダーが演じている。
エスターの評価
エスターの感想
そんなこともあるのかと思う
なんとなく観るチャンスがあって、ホラー映画のノリで観ましたが面白かったです。設定が新しいというか「へー、そういう設定もありか。」と感心しました。これ、ネタは女性ならなんとなく感づくのではないかと思います。主役の孤児の少女、登場すぐからもうかなり怪しいです。なんだかわからないけど、怪しい、これは子供ではなくてすでに「女」だ。というのがわかるのではないでしょうか。ただ、展開がこうなるとは思いませんでした。私が想像していたのは「霊によって肉体を乗っ取られた少女」的なことだったので、いい意味で裏切られた作品です。演じたのは本当に少女の子役さんだそうですが、彼女、うまいです。成長が楽しみな俳優さんになるといいですね。
設定はおもしろい
設定はとても面白い。どんでん返しというのだろうか。エスターが誰であるかを最後の最後で示し、すべてのつじつまがあうようになっている。ただ、旦那は馬鹿だし、警察も無能だ。司法解剖を知らないのだろうか。手で折れたのか万力で折れたのか区別がつかない医者もどうかと思う。演出は、「いるかもしれない・何かくるかもしれない」というような音楽を流し、何もない、というのをやりすぎている。そのおかげで、後半になると「ああ何もないんだろうな」と思うようになり、最終的にやはり何もない。それも、最後には、「ああ何もないんだろうな」と思わせながら何かあって思いっきり脅かすぐらいのことをしてほしかった。ダニエルとマックスのその後が気になる。心の傷と、元アル中で無職の母とどう生きていくんだろう。
近年見たホラーの中で間違いなくNo.1!
本作を評価したのは、まず新しさですね。下垂体機能が異常で発育不全の成人女性が子供に扮して、家族の養子となっては夫を奪うために邪魔者を消していく。それが失敗すれば夫も殺してまた別の家族へと…。反社会性人格障害ばかりがホラーで扱われている中で、これを出してきたのは新しい。それから、エスターの怖さは秀逸です。徹底してますね。なお、エスター役のイザベラ・ファーマンちゃんはもちろん12才です。映画『ハンガー・ゲーム』に、かなり憎たらしい役で出ています。本当に演技が上手な子ですね!ちなみに別エンディングあるのですが、本編でいいと思います。エスターのしつこさは神がかってますね。てか、マックスちゃんがかわいい!
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