復讐者に憐れみをのあらすじ・作品解説
食い詰めた者同士の共食いのような凄まじい復讐劇を描く「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督の”復讐三部作”の第一作にあたる2002年に公開された韓国映画。 聾唖の青年リュには、母親代わりとなり面倒を見てきたが、ほとんど寝たきりとなった重い腎臓病の姉がいる。介護のため工場を解雇され退職金を手にした彼は、腎臓を買おうと地下組織に取引を持ちかけるが、反対に金と自分の腎臓を奪われてしまう。そんな中病院からドナーが見つかったと連絡が来たため、リュの彼女ヨンミは、電気屋で富豪となった社長トンジンの娘を誘拐し、金だけ奪ったら返せばいいと言い出すが…。 聾唖者という難しい役どころリュを「マイ・ブラザー」のシン・ハギュン、ヨンミ役「リンダ・リンダ・リンダ」「ほえる犬は噛まない」のペ・ドゥナの瑞々しさも特筆に値する。また娘のためには手段を選ばないトンジンを「シュリ」のソン・ガンホが見事に演じている。他にリュの姉を「ファイ 悪魔に育てられた少年」のイム・ジウン、地下組織の女ボスをイ・ユンミなど。