ノー・マンズ・ランドの評価
ノー・マンズ・ランドについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
ノー・マンズ・ランドの感想
戦争の縮図として
ボスニア戦争を題材にした反戦映画ですが、ある意味「戦争そのもの」を渾身の力でパロってる作品とも言えます。場所によって、形勢によって、立場なんてものはころころ変わり、戦争を進めるか、叩くか、広めるか、止めるか、軍だったりメディアだったり、いろんな思惑が入り乱れていることを縮図として見せています。動いたら命がない、という状況で「トイレはどうしよう」と泣き言をいう、それもひとつの真の姿でしょう。解決はしめされず、あくまでブラックに幕を閉じていく本作は、戦争がまだまだ終わらないこの世界への「to be continued」をしめしているともいえるのではないでしょうか。