スクリームの感想一覧
映画「スクリーム」についての感想が4件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
ホラー愛に溢れたホラー映画!『スクリーム』
「君の好きなホラー映画はなんだい?」ハロウィンの時期になると店で度々見かける、お馴染み死神マスクの殺人鬼(ファンからはゴーストフェイスと呼ばれている)がヒロイン達を追いつめる人気ホラーシリーズ。その記念すべき一作目がこの作品だ。映画の冒頭、犯人は電話で「君の好きなホラー映画はなんだい?」と女の子に語りかける。どことなく楽し気に話す彼女はホラー映画にはちょっとばかり詳しく、得意げだ。まさか電話の主が自分の命を狙っているとも知らずに……。やがて惨劇は幕を開け、この女子高生・ケイシーは必死に抵抗するも虚しく、殺害されてしまう。筆者も大好きなこの映画、なんといってもホラー愛に溢れている。スラッシャーホラーの代表作だが、ブラックコメディとしても大変優秀なのだ。有名なホラー作品をいくつも観てきたという人であれば、思わず笑ってしまうようなホラー映画の「お約束」を逆手に取って、笑いに変えている。「すぐ...この感想を読む
叫びは遠く
当時マンネリ化が進み、世間から飽きられつつあったスプラッターホラーというジャンルに一石を投じた名作中の名作。よくあるスプラッターと違い、犯人は普通に人間であるところが最大の特徴です。蹴ったら転ぶし殴れば倒れる。あれ?なんだたいして強くないじゃん?とお思いになるでしょうが、その人間臭さが逆に恐怖を駆り立てる要因にもなっています。最後まで正体のわからない殺人鬼に追い詰められていく様は、ジャンルとしてはサスペンスとも言えなくないのでしょうが、場所も時間も関係なく隙あらば襲ってくる節操のなさは、疑いようもなくホラー映画と分類して良いでしょう。若かりしドリュー・バリモア演じるケイシーちゃんの、冒頭での熱演がこの作品の評価を決定づけたと言っても過言ではないはず。まだ観てない方、必見ですよ。
親の因果が子に報い 八つ当たりの対象は逃げられるか
主人公女子高生・シドニー、女子高生が主人公と言うのはターゲットはこの年代までと言うこと。最後は彼女が犯人たちを打ち倒すって言うガール万歳のお話。しかし、アメリカの高校生を映画終わるまで見てるのは、なかなか厳しくないだろうか。何処の国でもだが、高校生くらいの子を見ていたいと言うのは、可也ターゲットが絞られると思う。最後に生き残るメンバーはすごい、仲良しの警察官とやり手のレポーターと友人と彼女のパパ。これは何がすごいって、この映画のテーマ、映画のターゲットになってる観客の喜びそうなテーマだわ。可愛い女の子が法と知恵と守護神を手にして、襲い掛かる男から身を守るってのは、かのお国ではありそうだなーって身近さがあるのよ。ボーイズガールズは、この夏休みにこの類のホラーで楽しみたい。
ハロウィンでお馴染みのマスクの・・・
この映画の殺人鬼が被っているマスクは、ハロウィンの仮装の定番のマスクですね。アメリカのウッズボローという小さな田舎町にある高校を舞台に連続殺人事件が起こるんです。当然、犯人はマスクを被っているわけですから、犯人は最後までわかりません。なので、観ているこっちも犯人はだれなのか探しながら観るのも楽しいのです。一番驚いたのが、冒頭に登場するドリュー・バリモアの使い方です。あの映画「E.T」に出ていた子役の女の子です。最初に観たときは、この映画の主人公かと思ってたんですが、最初に惨殺される役で出ています。ホラー映画には、珍しく脚本がしっかりしています。私は、犯人を最後まで当てられなかったです。多分、だまされる方が多いと思います。主人公の女の子が強いのが魅力ですね。