ウエスト・サイド物語の感想一覧
映画「ウエスト・サイド物語」についての感想が6件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
過去の名作の中で、観ておいて間違いない作品の一つですね
映画や舞台が語られる中で、必ず出てくる作品の中に含まれていると思います。この作品はミュージカル仕立ての映画ですから、なにせ音楽も歌も踊りも最高なんですよね。ジェット団の踊り、マリアの歌、もう何もかもがアメリカ!な感じなんですが、私自身はじつはあんまりミュージカルが好きではないので、この映画も何となく違和感アリだったのです。しかし、当時初めて観た私は若かったんだな、と思います。だって、やっぱり改めてこの映画を観てみると、やっぱり素晴らしいですもん。とっても古い作品ではありますが、作品アーカイブとして知っておくべき作品の一つだと私は思います。この音楽はここで使われていたのか~、とか、このダンスシーンは他の作品でもよく真似られているなぁ、とか、いろんな発見があると思います。
NY版ロミオとジュリエット
現代版と呼ぶには、時間が経ちすぎた感があります。でもいつになっても、「ウエスト・サイド物語」がミュージカルにおける名作という点では今後も変わることはないでしょう。トニーとマリアの恋物語も然ることながら、劇中に散りばめられたカッコいいダンスシーンの数々に魅了されます。映画を見ていなくても、多くの人が聞いたことがあるであろうバーンスタインの音楽も歴史に残る名曲揃いです。当時の(今でも)ニューヨークの移民問題などにも切り込んでいて、決してただのミュージカル、ラブストーリーではない、社会派の一面もある映画です。ただ裏エピソードとしては、出演者の歌の吹替えで、少々もめたところもあるそうです。最近のミュージカル映画は俳優が自分で歌うことが多いですけど、当時はそうでもなかったようですね。
ミュージカル映画の最高峰
数あるミュージカル映画の中でも、名作中の名作と言っていい作品です。シェークスピアの「ロミオとジュリエット」を20世紀のアメリカの下町に置き換え、若者特有の闘争心と若い男女の悲恋を、見事に描き出していると思います。ダンスシーンも素晴らしいのですが、この映画を語る上で決して外せないのは、レナード・バーンスタインの楽曲の素晴らしさです。ジェットソング、マリア、アメリカ、クール、そしてトゥナイトと、有名な曲のオンパレードです。ウエスト・サイド物語を見たことのない人でもどこかで耳にしたことのある曲だと思います。素晴らしい名曲に優れたダンスと歌、そしてスタイリッシュな演出と、ミュジーカルの教科書のような作品です。
言わずと知れた名作
言わずと知れたミュージカル映画の金字塔、名作「ウエストサイドストーリー」です。アカデミー賞受賞作品でもあるのですが、そんなふれこみなしに面白いです。基本的な設定は現代版(もはや現代じゃないかも・・)ロミオとジュリエットです。対立する不良グループのリーダーが、対立する不良グループのリーダーの妹に恋をするという馴染みのあるわかりやすい設定です。しかし、分かりやすさが陳腐さにはつながっていません。巧みな演出や、カメラワーク。俳優たちのかっこ良さ、美しさ。たしかにミュージカルということで抵抗ある部分もあるかもしれませんが、とても見やすく作られています。是非オススメしたい作品です。
音楽とともに進む物語
ニューヨークの下町を舞台にしたミュージカル仕立ての映画です。対立するシャーク団とジェット団は日夜抗争を繰り広げていますが、問題はその両方のグループの中の男と女が恋に落ちたことにはじまります。対立して憎み合う二つのグループはエスニックなまとまりもあるので、差別的な問題も絡んで複雑です。そんな許されない恋の中で対立が頂点に達し、ついに殺し合いが起きます。しかも誤解が絡んで悲劇的な結末につながってしまいます。シェイクスピアのロミオとジュリエットを参考にしただけあって、骨格となるストーリーはわかりやすく入りやすいです。もう一つこの作品を有名にしたのは挿入歌が見事なことでしょう。結果としてただのミュージカルとも映画とも違う、歴史に残る独自の音楽映画に仕上がっています。
今でも色褪せない
私がこの映画を始めて見たのが高校生の時でした。それ以来、はまってしまい、何度も何度も見ています。なんといっても素晴らしいのが音楽とダンス!主人公であるマリアの可愛さや歌も、とびっきりです。フィギアスケートやCMなどで使われることもあるのできっと聞いたことがある歌も、あると思います。とにかく出てくる登場人物がクラブキ巡査や、エニィボディズなどの脇役までみんな魅力的でぜひぜひ見て欲しい作品!そうそう、この作品、エンドロールがすごくオシャレなんです。演出が昔風なところもありますが、それを差し引いてもセンスあるなあと、毎回見入ってしまいます。もし、見る機会があるなら、エンドロールまで最後まで見てみてくださいね。素敵ですよ!