ストリッパーのあらすじ・作品解説
ストリッパーは、週刊ヤングサンデー大漫王に1994年連載された、山田玲司原作の社会問題を取り上げた漫画作品である。山田玲司は、代表作『Bバージン』のような恋愛作品を得意とし、恋愛コラムを手がけている。さらに環境問題や反戦、反核などの社会活動にも強い関心を示し、彼の作品の一部は強いメッセージ性のあるものとして知られている。 この作品は、ドラッグで溺れた高校生たちという社会問題の断片を描いた物語である。主人公の高校3年生九条有也は、社会に不満を抱き家庭教師の女性とドラッグをしていた。ある日、ドラッグで完全にいかれてしまった高校3年の女子浦里流香が九条に近づく。彼女の手にしたものは、固まった油絵を溶かす劇薬だった。麻薬が原因で父を亡くしドラッグに溺れたカフカにも、彼女は近づき九条とともに東京に劇薬をまき散らす作戦を提案する。3人が街中のあらゆるものを溶かしまわる中、仲間外れにされた滝がカフカを襲う。