冬の蝉のあらすじ・作品解説
「冬の蝉」とは、新田祐克作の漫画作品『春を抱いていた』の派生作品であり、2007年に、まつもとよしひさ監督のもとアニメ制作会社VENETがアニメ化し、DVD化もした。声優に、森川智之、三木眞一郎、森久保祥太郎といった人気声優を起用し、多大な人気を博した。 この作品は男性の同性愛を描いた漫画、いわゆるBL(Boy’s Love)漫画であり、発売当時新しい漫画のジャンルとして、大きな注目を浴びた。この作品を皮切りにBL漫画ブームが起きたと言っても過言ではないのである。 「冬の蝉」は、幕末が舞台となっており、徳川の幕臣・秋月影一郎と長州藩士・草加十馬を主な主人公とした作品である。秋月と草加は出会い、お互い惹かれ合うものの、動乱の幕末維新において、徳川家と長州藩は敵同士。時代によって引き裂かれる二人の儚く、悲しい恋物語を描いたアニメ作品となっている。同著者の作品『春を抱いていた』の岩城と香藤の前世編でもある。