必殺渡し人のあらすじ・作品解説
必殺渡し人はABCで1983年7月8日から1983年10月14日にかけて放送されたテレビ時代劇で、必殺シリーズの20作目にあたる。中村主水シリーズ以外の必殺シリーズとしては久しぶりに旅物ではなく、江戸を舞台とした作品である。なお、タイトルの「渡し人」とは悪人に三途の川を渡らせることを意味する。 主人公は中村雅俊演じる惣太で、藤山直美演じるお直との結婚を機に裏稼業から身を引いていたが、1話の事件をきっかけに渡し人に復帰し悪人たちを葬っていくことになる。他の渡し人として高峰三枝子演じる鳴滝忍と渡辺篤史演じる大吉、そしてその妻であり渡し人をサポートする西崎みどり演じるお沢も登場する。これらの渡し人たちが全員同じ長屋に住んでいるのが特徴である。最終話では渡し人たちが江戸を去り、お直だけが取り残されるという悲劇的な展開が描かれた。 中村雅俊は主題歌の「瞬間の愛」も歌っており、オリコンチャートでは36位にランクインしている。