風と雲と虹との評価
風と雲と虹とについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際にドラマを観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
風と雲と虹との感想
雄渾、アナーキーで血湧き肉踊る傑作
最古の時代を扱った大河ドラマ1976年制作のNHK大河ドラマ。現在までのところ、最古の時代を扱ったものであり、全話のVTRが保存されている最も古い大河ドラマでもあります。大河ドラマで取り上げられる時代は圧倒的に戦国時代後半と幕末に偏っており、たまに平家台頭から源平争乱(12世紀後半)が舞台になることもありますが、そう多くありません。この「風と雲と虹と」は、(10世紀前半)を舞台にしたものなのでそれより200年以上遡ることになり、断トツの古さです。原作は海音寺潮五郎の「平将門」「海と風と虹と」を併せて福田善之が脚本執筆。後者は平将門と同時に瀬戸内で反旗を翻した藤原純友を主役にした作品で、二人主役ということになりますが、ウェイトは将門に置かれています。冴えわたる福田脚本さて、この事件がこれまで大河ドラマに取り上げられなかった理由としてはいくつか考えられます。まず、数年で収束しており、1年の長丁場を持た...この感想を読む