飢餓海峡のあらすじ/作品解説

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飢餓海峡

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飢餓海峡のあらすじ・作品解説

飢餓海峡は水上勉の推理小説である。水上勉は初期は社会派推理作家であり、この小説は初期の代表作である。社会派推理は社会問題を取り上げて題材とするもので、この小説の中にもそれが取り入れられている。なお、後期は純文学を書いており、雁の寺で直木賞を受賞している。 あらすじは、戦後間もないころの青函連絡船転覆に端を発する。2つの遺体が乗船名簿とは該当しなかった。同じ日に岩幌町で強盗殺人をして放火する事件が起こる。これらは洞爺丸台風の事故や岩内大火などを題材にしたものである。函館署の弓坂刑事は岩幌の事件を追ううち、杉戸八重と謎の男犬飼を知ることになる。場面は10年後、犬飼によく似た樽見、杉戸八重、東舞鶴署の味村刑事の3人を中心とした殺人事件へと発展していく。 犬飼・樽見京一郎は高橋幸治さん、ヒロインの杉戸八重は中村玉緒さん、弓坂刑事は宇野重吉さんが演じた。 飢餓海峡はこれ以降、数回にわたってテレビ化され、また映画化や舞台化もされている。いずれも、よい役者が味のある演技をしており見ごたえがある。

飢餓海峡の評価

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