湯婆婆のプロフィール
本名 | 湯婆婆 |
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よみがな | ゆばーば |
性別 | 女性 |
国籍 | 日本 |
住まい | 湯屋「油屋」。 |
所属 | 湯屋「油屋」の経営者で正体不明の老魔女。 |
性格 | 強欲で、思いついたことを何でもズケズケと言って口やかましい。部下はアゴでこき使うくせに、自分の息子は甘やかし放題。見た目は悪役そのものであり、母親としても失格である。しかし、完全に悪役と決めつけられるキャラクターではなく、良いところと悪いところが入り交じった性格を持っていることになっている。すなわち、湯婆婆の性格は、世間の誰にでも当てはまる特質を持ち合わせているだけであり、それがたまたま目立ちすぎる形で見えているだけに過ぎないのだ。宮崎駿監督が述べるところの「世間」を代表する人物である。 |
ポリシー | 「つまらない誓いをたてちまったもんだよ。働きたい者には仕事をやるだなんて」 |
特徴 | 大柄だが顔も大きく二頭身。 |
価値観 | 強力な魔力と悪魔的な経営力で湯屋を切り盛りしている。金儲けに勤しむ強欲さを持ち、何でもずけずけと口やかましく、脅かしたり怒鳴り散らしたりと部下をアゴでこき使う。客に対しては基本的に腰が低いが、暴走するカオナシに対しては、「お客様とて許せぬ」と容赦なく攻撃を加えている。息子の坊を溺愛しており、ハクに指摘されて坊が行方不明になったことに気付き、激しく取り乱していた。 |
特技 | 相手の名を奪って支配する。 |
物語上での目的 | 人間の世界から迷い込んできた千尋を湯屋に勤めさせ、名前を奪って「千」と呼ぶ。弟子のハクを魔法で操り、銭婆の持つ契約印を盗ませる。契約印があれば湯屋の労働協約が変えられ、従業員を奴隷にすることができる。横暴な性格だが、河の神の穢れを清めるために孤軍奮闘し砂金の儲けをもたらした千尋の努力を認め、怖気付いた従業員達に千を見習うようたしなめる。 |
千と千尋の神隠しの他の登場キャラクター
千と千尋の神隠しの感想
誰もが主人公になれる
新しい主人公設定この作品以前の女性主人公というと、「風の谷のナウシカ」のナウシカを始め、「もののけ姫」のサン、「魔女の宅急便」のキキは、力強く行動力があり逆境をも乗り越える活力を感じさせ、観る者に憧れと勇気と力を与えてくれるような人物像だった。主人公だけではなく、宮崎駿作品に出てくる女性は、力強く生き生きした姿で描かれている。例えば「風の谷のナウシカ」では、風の谷のオババを始め森の一部が菌に侵された時、女性達の対峙の姿は男性顔負けの勇敢さである。「もののけ姫」では多々良で働く女性達の姿や、「魔女の宅急便」ではパン屋のおソノさんを始め魚のパイが得意なお婆さんとそのお手伝いのお婆さんも生き生きと描かれている。もちろん、今回の作品もそうした女性は出てくる。中でも湯屋の従業員兼、千尋の世話係リンは、とても元気でイキイキとしている。しかし、今回の主人公である千尋は、少し内気で弱虫な、何処にでもい...この感想を読む