千と千尋の神隠しの感想一覧
映画「千と千尋の神隠し」についての感想が4件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
ジブリ最後の名作
だと思っています。テーマは主人公の成長、でしょうか。しかしそこは宮崎駿監督、単なるブレイブストーリーを描くということをしない人です。小学生の千尋は家族と引越しの車移動中、森の中で迷ってしまいます。トンネルを抜けた先には奇妙な街が存在し、無人の商店の食べ物を食べてしまった両親は豚になってしまいます。捕獲された両親を助けるべく、千尋は画策してゆくのですが・・・。この物語の冒頭、何とも衝撃的でありました。小学生にとって、親という存在は絶対的なものです。それがいきなり豚ですよ。ここで千尋は、今まで頼りにしてきた大きな後ろ盾を突然失うわけです。こういうことって、実は人生につきものですよね。それをこのテイストで描いたのは、さすがジブリといったところでしょう。余談ですが、ジブリ飯と称される例の大変おいしそうな食べ物、ここの作品では千尋の両親が食べた中華風のアレがベストでしょうね。再現レシピなんかもよ...この感想を読む
誰もが主人公になれる
新しい主人公設定この作品以前の女性主人公というと、「風の谷のナウシカ」のナウシカを始め、「もののけ姫」のサン、「魔女の宅急便」のキキは、力強く行動力があり逆境をも乗り越える活力を感じさせ、観る者に憧れと勇気と力を与えてくれるような人物像だった。主人公だけではなく、宮崎駿作品に出てくる女性は、力強く生き生きした姿で描かれている。例えば「風の谷のナウシカ」では、風の谷のオババを始め森の一部が菌に侵された時、女性達の対峙の姿は男性顔負けの勇敢さである。「もののけ姫」では多々良で働く女性達の姿や、「魔女の宅急便」ではパン屋のおソノさんを始め魚のパイが得意なお婆さんとそのお手伝いのお婆さんも生き生きと描かれている。もちろん、今回の作品もそうした女性は出てくる。中でも湯屋の従業員兼、千尋の世話係リンは、とても元気でイキイキとしている。しかし、今回の主人公である千尋は、少し内気で弱虫な、何処にでもい...この感想を読む
絆
千と千尋の神隠しとタイトルがありますが千とは何かわかりますか?千とは千と千尋の神隠しにでてくるユバーバという魔女がつけた名前です。千とハクとの絆はすごいものです!まず、千(千尋)の両親が豚になってから物語りが始まります。小さい頃、千は川に落ちその時龍が助けてくれたそうです。千はハクに乗った時小さい時川に落ちた事をハクに話しました。こはくがわという名前だったそうです。ある時ハクがゼニーバというユバーバの双子の姉から大事なハンコを盗み出しました。そのハンコには呪いがかけてあり「盗んだ者は死ぬように」とかけてあったそうです。ハクはハンコを飲みこみ体の中で何かがハクを苦しめていて千はハクを助けるため川の神様から貰った苦団子をハクに飲みこませ体の中にいた者を吐き出させました。次に私の好きなシーンが出てきます!!ハクが吐き出した黒い物を千が踏んでしまい、釜ジーという足の長いおじさんが千に「えんがちょ」...この感想を読む
ドイツ人の友人も涙を流して絶賛していました
言わずと知れた日本映画界における歴代1位の興行成績を収めた金字塔作品。amazonで以前、これのドイツ語版バージョンを見つけたので、ドイツから留学していた友人が帰国する際のプレゼントとして購入。日本にいる間に一度観たいと言う事で我が家にて鑑賞。ドイツ語が一切分からない私でも日本語版は何度となく見ているので、なんとなく言葉が分かるような気がしてきました。見続けたらドイツ語学習にもなるかな。観終わったあと、そのドイツ人の友人も感動して涙を流していました。やはり宮崎アニメは日本の誇りですよね。ドイツに戻ったらみんなに見せると意気込んでいたので、今頃ドイツでは宮崎アニメブームがきているかもしれません。