ホラーに見せかけたミステリー
京極夏彦の長編推理小説「姑獲鳥の夏」を映画化。 舞台は昭和27年、夏の東京。 巷では、ある娘が妊娠20カ月目を迎えたのに一向に出産する気配がなく、しかも彼女の夫は1年半前に密室から忽然と消え、行方不明となっているという不思議な噂が流れていた。 雑誌の依頼でその事件を取材することになった関口は、古本屋の店主にして神社の神主でもある、博覧強記の友人・京極堂に相談を持ちかける。 原作は未読ですので、タイトルから妖怪もののホラーかと思っていました。 実際はミステリーサスペンスといった部類で、それほど妖怪的な恐ろしい描写は出てきませんが、独特の世界観があるように感じました。 また、後半の謎解きの部分は面白いが、何かの続編だったのかと思うくらい設定が難しく、情報量も多いので、見る人を選ぶ作品だと思います。 個人的には「ホラーに見せかけたミステリー」といった作風が好きで面白かったです。
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