読めば読むほどお腹が減ります - ダンジョン飯の感想

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ダンジョン飯

4.504.50
画力
4.00
ストーリー
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キャラクター
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設定
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演出
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感想数
1
読んだ人
7

読めば読むほどお腹が減ります

4.54.5
画力
4.0
ストーリー
4.0
キャラクター
4.0
設定
5.0
演出
4.0

目次

冒険するのに大事なのは、『武器や魔法』ではなくて、まず食事をちゃんととること!

どんなドラマでも、どんな漫画でも、食事シーンは欠かせません。でも、そのシーンの主な目的はグルメ漫画でない限り、人物の生活の背景を描くことだったり、場の雰囲気を出すためだったりと小道具の一つとしての役割であることが多いと思います。しかし、この本は『ダンジョンを攻略する』ことと、『食事をする』ことが、同じぐらいの位置付けで描かれています。第一の目的であるダンジョンの攻略をするには、お腹が減っていては無理なのです。述べるまでもなく、それは実生活でも食事の位置付けというのは、目的云々の前にあり、この漫画に対して感じる不思議な親近感のもとになっているように思います。

しかも、『美味しい食事』は身体を動かすエネルギーだけでなく、心を動かすエネルギーにもなるということを思い出させてくれる

この本のメインテーマの一つである食事ですが、食材はダンジョン内で獲得したモンスターや、自生している食物です。いうなればダンジョンという中での『地産地消』であり、『自給自足』なのです。しかも、ダンジョン内だからといって『焼く』『煮る』という単純な調理法だけで料理を作るのではなく、食材であるモンスターの臭みをとるためにハーブを揉み込むなどの手間暇や時間をかけて、まるでフランス料理のメインディッシュのように仕上げています。なおかつ、食材であり栄養となってくれるモンスターに対する感謝を忘れません。冒険者一行は、時に傷ついたり落ち込んだりしますが、美味しい料理を食べることが一つの区切りとなり、気持ちを切り替えていく、その過程がホッと落ち着かせてくれます。

もちろん、冒険が主要な目的ということも忘れずに…

食べたら、勿論、ダンジョンを攻略していきます。この冒険者一行にはリーダーであるライオスの、ダンジョンで死んでしまった妹の亡骸を復活させるという目的があります。ちょくちょく笑い要素があるので、たまに読んでいる方も冒険の目的を忘れてしまいますが、それが冒険者一行を含む物語の根底にある軽快で明るい流れを作っていることも感じさせます。

最後にまた料理に戻りますが、レシピ自体も丁寧に描かれているので、自分も材料があれば作れるんじゃないかと錯覚させられます。それが、ダンジョン飯をよりリアルにさせていると思います。読んでいて料理がでてくると、どんな味なのかワクワクするし、食べたくなります。次はどんな野性味溢れる料理を作中で味わえるのか楽しみです。

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