退屈な毎日が大冒険に変わる!
退屈な毎日を送るヨシオ達のボランティア
どこにでもある平穏で退屈な日常から始まる物語。
ヨシオ、ケンジ、タモツ仲良しな男3人の絡みやくだらない話。ヨーコとの絡みがとてものほほんとしていて初めは映画になるようなストーリーを全く感じさせません。
が、いきなりのドラゴン出現。ひょんな事からドラゴンに関わる巻物を手に入れた彼ら。
さらに、彼らの体に謎の跡がある事が判明し巻物に記される「光の戦士の末裔」だと一喜一憂する。
そして彼らは巻物を解読しながら、退屈な日常から一変、町を救う為に立ち上がる。
ヨシオの楽観的で意外に真面目な一面が見どころ
ミュージシャンを夢見て上京するも、夢破れ地元に戻ったヨシオはアルバイトをしながらダラーっとした毎日を過ごす日々。それからと言うもの、ダラダラと日々を退屈に過ごすそんなヨシオが今作のキーマンとして大活躍。
「印がある!」と陽気にお尻を出しちゃう場面なんて、ファンにとってはたまらなかったのではないでしょうか。そんな、おちゃらけたヨシオが巻物の真意を解いて行くうちに、勇敢で頼りがいのある男に変化して行く。何の取り柄もないと思っていた自分に自信を取り戻して行く。
様々な怪奇現象や摩訶不思議な事態に困惑しながらも自分なりにできる事を模索しながら、笑いも織り交ぜながら勇敢に立ち向かう。当たって砕けろ精神が見ていて気持ちがいい。
そんな姿がとても輝かしい。可愛らしさを持ったまま、自身と葛藤しながらも、勇敢に立ち向かう姿にはとても感動します。
一番の見どころは「友情」
地元の友達と何だかんだ言いながらも、力を合わせ様々な苦難を乗り越え、生まれ育った町を救いたい!そんな気持ちがすごく伝わり、温かい気持ちになる事が出来ます。「地元愛、捨てたもんじゃないな」と。
力を合わせて大きな苦難に立ち向かう事が出来る友達。くじけそうになっても、傷ついても支えてくれる友達。時には喧嘩もするけど、言わずとも互いを理解して支え合える友達。
一人じゃ出来ない事も、力を合わせる仲間が居るからこそ乗り越えられる。人は一人では生きていけない。
そんな大切な事に、気付かされる作品で。
生まれ育った大切な町や仲間、思いである景色、幼少期の大切な思い出。現代の私達が忘れていた大切なものを思い出させてくれる。
なんだかんだ、生まれ育ち慣れ親しんだ故郷の友達や仲間が一番の宝。
パロディーとも思えるストーリーの裏に隠れ、実は「大切なもの」を伝えたかった作品。
きっと見る人によっても感じ方、見方が様々に分かれる。面白い作品です。
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