私の一番の映画！ - ロッキー５／最後のドラマの感想

なんと16年ぶり！

ロッキー１を見た時の衝撃、感動を忘れられずシリーズ全作観ました。とても話題になっていましたね。名もないシルベスタ・スタローンを有名にした大作ですね。ボクシングの好き嫌い、ではなくこれは絶対一度は見ないと損！な映画であると思います！特に４(炎の友情)ではドラゴとの熱い戦いが魅力的でした。その大ヒット作から16年を経て、ついに待望のロッキーザファイナルです！もちろん脚本、監督はシルベスタ・スタローン。だいぶ歳はとっていましたがまだまだ現役ですね。鍛え上げられた肉体！素晴らしい！この歳で肉体改造するのはどれだけ大変か。ひざや腰が痛くなる年代ですよ（笑）本当に努力を感じました。そして映画の中で流れる定番のロッキーのテーマを久しぶりに聞いた時には鳥肌がたちました！この曲は自分を高めてくれる、本当に名曲だと思います。年月の経った町並み、時代が変わったこともこの映画で分かります。お決まりのフィラデルフィア美術館も登場します。やはり若い頃の俊敏な動きには敵いませんが、そこも見所だと思います。

キャッチコピーは Never Give Up！

ロッキーとはただのボクシング映画ではない！というのは皆さんご存知かと思います。愛する人の為にどれだけ頑張れるか。愛する人が居るとはどういう事なのか。愛とはなんなのか。本当の友情とはなんなのか。諦めずに挑戦し続ける。とても熱い男の話なのですね。そしてこのロッキーザファイナルではなんと愛しのエイドリアンが亡くなっています！ロッキーがエイドリアンとの思い出の地を歩くシーンがありますが、思い出と共に、泣けます。ロッキーの気持ちを思うと泣かずにはいられません。愛する人を亡くし、毎日のように彼女の墓へ行くのが日課。抜け殻のような日々。胸を締め付けられました。ロッキーからエイドリアンをとったらどうなるの！？と不安でした。ロッキーが泣きながらポーリーにエイドリアンの話をするシーンは大号泣してしまいました。心に穴が開いたような気持ちに同感してしまいました。本当に辛いです。しかしながらポーリーは相変わらずの役柄でしたね。でも彼もロッキーの友人としてとても大事な存在です。そして冷めた息子。これは子役の時から出演しているスタローンの本当の息子なのですよね。今は亡くなったようで、本当に残念です。彼もロッキーから色んなことを学んだでしょう。子供に対する親の気持ちとしてもとても感慨深いものがありました。自分自身を諦めるな！これは生きていくうえで大事なことだと思いました。ボクシングのカッコ良さはもちろん、スタローンのカッコ良さも観ることが出来ました。

ロッキーには名台詞がいっぱい！

何か悩みがある時、落ち込んでいる時、自分に不安な時…ロッキーを観るとたくさんのいい言葉がありますよね！ネットではロッキー名台詞特集などのページがあるくらいです。ロッキーザファイナルではロッキーが息子にいいことをいっぱい言っています。とても感慨深く、自分の忘れていたことを改めて思い出させてくれます。その言葉で息子も父親に対する心が変わります。そしてボクシング協会にロッキーが物申すシーンは本当に熱く、良い言葉ばかりでした！今の時代でこんなに熱い人ってどのくらい居るのか？と思います。そして自分よりも若く体力のある相手に挑戦するわけですが、普通に考えたら勝てるはずがありません。試合の序盤ではロッキーを応援しているのはごく少数。完全にアウェーです。若者に年寄りが勝てるはずがありませんし、途中でダウンするでしょう。それに相手はとても強い相手です。昔強かったとはいえ、勝ち目ないです。しかし何度打たれても打たれても立ち向かっていくロッキー。ここの演技やカメラワークも見所です！興奮度マックスのシーンです！ラウンド数を重ねるにつれ、会場の声援はほとんどロッキーになっています。諦めずに戦い続けるロッキーに、観客は応援をせずにはいられなくなるのでしょう！頑張れ！頑張れ！という思いで最後のラウンドまで私も声援を送りながら観ていました（笑）最終的には僅差で負けてしまうのですが観客からは絶賛の嵐！ロッキーへの思いがひとつに重なっています。努力は必ず報われるのですね。この映画は自分の人生観を変えてくれました。弱気な自分にサヨナラ出来ます。ボクシングを通して、人生において必要なまっすぐな心を教えてくれます。見始めた頃はボクシング映画からこんなに沢山の事を考えさせられたり、学べるとは思ってもいませんでした。なかなか誰かの口からや、周りの環境からは学べない、大切なものがこのロッキーシリーズには入っています。特にこのロッキーザファイナルでは愛する人を亡くしたあとの自分との戦い、挑戦するとこの大切さが学べます。過去の思い出にすがるだけではなく、今を生きる。未来に可能性を賭ける。年代を超えて子供にも観させたい作品です。