スポ根魂を感じるドラマ - 水球ヤンキースの感想

初めてのスポーツ

水球って聞いたことなかったのでどんなスポーツなのか気になっていたんですけど、なんていうか簡単に言っちゃえばハンドボールを水中でやっているっていう感じなんですね。でも水中でボールをパスし合ったりするのって大変だと思うんですよね。ただでさえ水中で泳ぐだけでも体力とられるのにボールの取り合いをするわけですからね。並大抵の体力づくりじゃできないですよ。というか高校生でこれをやるって相当努力しないとできないと思うんですよ。そもそもこれってまだマイナーな競技だと思うんですよ。知ったのだってこのドラマがきっかけだし、それからちょくちょく水球についてニュースとかで取り上げられるようになったくらいですからね。それをドラマの題材にするって結構思い切ったことするなーと思いましたね。でも見てみると意外と白熱するスポーツっていうか、面白いなと思いましたね。水中なんだけど意外と激しい攻防戦があるので、見ごたえも十分ですしね。

ザ・青春っていう感じ

このドラマは王道の青春ドラマですね。主人公が一から部活を立ち上げて仲間を作って全国を目指す！っていうお決まりのストーリーっていう感じでした。でも尚哉の行動力はすごいと思いましたよ。馬鹿にされたくらいで対抗して部活を作ろうだなんてそんな思いきったことよくできるなと思いましたね。とても高校生の行動力とは思えませんね。でも一つのことにそれだけ夢中になれるっていいことだと思います。きっかけは何であれ、熱中できるものに出会えるのって素敵なことだと思うんです。ましてや高校生活なんてあっという間ですからね。どんな風に過ごすかでその後の人生が大きく変わりますからね。それに尚哉は不良だって言ってますけど、そんなに言うほど不良じゃないと思うんですよね。なんていうか優しいっていうか、ただ暴れたり反抗するんじゃなくて、そこにちゃんと理由がありますからね。友達がいじめられたとか、痛い目に遭ったとかそういうことがあっての暴走ですからね。そういうことから考えると不良とはちょっと違うんじゃないかなって思うんですよ。元々尚哉が出会った不良自体町のヒーロー的な感じの人だったからそのイメージが不良だと思ったんでしょうね。にしても形から入るタイプだっていうのがよくわかりましたね。髪を金髪にしたから不良だって思っているのかちょっとそういうところを考えると可愛いところがあるなと思いますね。確かに口もちょっとは悪いですけど、この年の男の子では当たり前なんじゃないかなって思えるレベルだと思います。きっと話し方も不良を意識してのことだったんでしょうね。

お約束の三角関係

渚を巡っての尚哉と龍二の関係性が実に高校生らしいなと思いましたね。尚哉はずっと渚のこと一筋だったんでしょうね。小さいころからずっと一緒にいて、その時は渚に守られてばかりでしたからね。きっとそのころから大きくなったら自分が彼女のことを守りたいと思っていたに違いないと思います。外国に行っていた時もずっと渚のことを想いながら過ごしていたんだと思います。そう考えると一途でいい男だと思いますね。渚も尚哉のことが好きだったけど、さすがに10年もずっと片想いっていうわけにもいきませんもんね。そりゃ違う人に惹かれてしまうのも無理ないと思います。それに龍二ってどことなく尚哉に似ている気がするんですよね。見た目とかじゃなくて中身の根本的な人間性の部分が似ているんでしょうね。だから心惹かれたんだと思います。尚哉のことも忘れていたわけじゃないけれど、会えないから諦めようとしていたところに帰ってきちゃうんですもん。そりゃ気持ちが揺らがない方が無理な話だと思いますよ。それに一緒に住んじゃってますからね。初恋の男の子と一つ屋根の下ってこんなドキドキすることないですよ。ただ、かわいそうだなと思ったのは龍二ですね。ずっと渚のことが好きで一緒にいたのに、最後には尚哉に譲っちゃうんですから。もうちょっと早く動いていればきっと渚は間違いなく龍二を選んでいたと思うんですけどね。何ていうか行動起こすのが遅いんですよ！こういうの見てると毎回思うんですけど、やっぱり好きなら早いうちにアタックしないと後悔することになるんですよ。もう、毎回見ていてほんともどかしくてしょうがないです。でも龍二のいいところはちゃんと告白して自分の想いを渚に伝えたところですね。何も言わずに身を引くよりもこっちの方が前に進みやすいと思うんです。そういうところは今までのドラマの三角関係とはちょっと違うかなっていうところですね。っていうか試合の後に告白ってまさに少女漫画にあるあるの展開ですよね。これで受けない子はそういないと思いますよ。

仲間たちのやり取りがほほえましい

カス高水球部のメンバーてかわいい子たちが多いと思うんですよ。特に三バカトリオはほんとに愛すべきバカたちだと思います。龍二を水球部に誘う時なんてもう一生懸命さがほんと感動しましたね。三人とも龍二の存在を大切に想っているんだっていうのが伝わって来てちょっと胸が熱くなりました。それにいつも三人でいるところがほんと仲がいいなと思いましたね。これだけいつも一緒にいられるのって結構貴重だと思うんですよ。しかも中学の時からってだいぶですよね。私の中で一番胸打たれたのは公平ですね。なんせ泳ぐことすらできないのに水球をやるって決めたんですから。龍二にどれだけ本気か伝えるためにゼロからスタートするなんてそうできることじゃないですよ。自分から苦手なことを克服しようとする気持ちと龍二への思いがすごく伝わって来てものすごい努力家なんだなって思いました。きっと三人の中で誰よりも一番努力したんじゃないでしょうかね。千秋と宮口のコンビも嫌いじゃないですね。なんていうか親分と手下っていう感じがするっていうか、二人とも同じ境遇を経験しているからか馬が合うんでしょうね。それに宮口がものすごい千秋のことを尊敬しているのが伝わって来てこの2人の絆の深さは計り知れないものがあると思います。千秋がチャラ男のふりをしているのも知っていながら触れずにいつも一緒にいるくらいですからね。宮口の中で千秋がどれだけそうなるまでに努力してきたのかが分かるからなんですね。それになんといっても千秋のキャラクター性がちょっとくせになるんですよね。あのしゃべり方はなんていうか最初はイラっと来たんですけど、あとあとからちょっとハマっちゃいましたね。チャラ男のしゃべり方なんだけど、根はまじめだから軽く感じないっていうか。頑張って演じているんだっていう感じがひしひしと伝わってきましたね。なんていうかカス高の子たちって個性が強いなって思ったんですよね。地味なのかなと思ったらひょんなところで存在感を発揮したりして、誰か一人が特別目立つっていう感じではなかった気がします。尚哉と龍二は確かな存在感を放ってましたけど、他のメンバーも負けず劣らずっていう感じだったと思います。とにかく仲間想いな子たちばかりで何よりも水球に対しての思いがみんな強かったと思います。これだけ結束が固ければ向かうところ敵なしだと思いますね。それこそ全国制覇も夢じゃなくなるくらいには強くなると思います。こういうスポーツってチームワークが大切ですからね。カス高水球部はその大事なチームワークがどこよりもあると思いましたね。