お隣にこんな奥さんが居たらいいのに・・・
おっぱいは皆を救う!
本作はタイトルの通り、とある”おくさん”を主人公とした日常を描く物語である。しかしこの主人公の奥さんは特別な素晴らしいモノ?を持っている。それは・・・”おっぱい!”・・・である。胸から零れ落ちそうな程のそのおっぱいは何とB107!とんでもない爆乳である。(どこで見つけてくるんだ?こんなおっぱい!?)そしてこのおっぱいが物語のキーとなり、要所要所で登場キャラクターたちを助けてくれるのである。大事なものを落としそうになったとき、幼児を手懐けるとき、大切な人を包み込むとき、そこにあるのはおっぱいなのである。古今東西、老若男女を問わず、おっぱいは人々を魅了し続けてきた。おっぱいは偉大である。そしてそのおっぱいの持ち主、おくさんも偉大なのである。
日本人が忘れてしまったご近所づきあい
おっぱいのことばかり言ってきたような気もするが、この作品のもう一つのキーワードは主人公を中心とした人間関係、広がっていく人の輪である。多くの日常ものが内輪の話だけで盛り上がるのに対し、この作品では人間関係がどんどん広がっていくのである。SNSで繋がらなくても、生身のコミュニケーションを行っていけば、人は繋がっていく事が出来ることを改めて教えてくれるのである。その広がりはまず”同じアパートのお隣さん”から始まる。所謂ご近所づきあいである。家族や親戚、昔なじみの友人でもない、ひょっとすると全く無関係の人たちに親切にする、暖かく交流する、感謝し合い関係を深めていく・・・そんな当たり前のことが、この作品では生き生きと描写されている。最近の日本社会はどうだろう?場所にもよると思うが、昔は当たり前にあった”人の温かさ”を日本人は忘れてしまっているのかもしれない。思い出せるはずだ。母のおっぱいの温もりを感じていたように・・・。(結局おっぱいが世界の全てなのである。)
心を休める”日常もの”
皆さんは漫画に対してどのようなものを求めるだろうか?ハラハラドキドキの冒険か?青春時代の甘酸っぱさか?壮大な人間ドラマか?人によって求めるものは様々である。私が求めるものは、本作のような”心休まるもの”である。殺伐とした現実と戦い、理不尽に満ちた毎日を生き抜いていくためには休息が必要である。予備知識もいらない、何も考える必要がない、緊張することもない、そんな読み方が本作では出来るのである。まさに息抜きである。”読む”というより”感じる”といった方が良いだろうか?本作は”暖かさを感じる”マンガである。こういうタイプの漫画をつまらないと一蹴してしまう人もいるが、私はそうは思わない。こういう漫画も必要なのである。たまには休んでもいいじゃないか、人生は長いんだから。
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