あなたはこの1時間半耐えられる?ネタバレ有
もう1度見たいかと聞かれたらいいえ、でも1度は見てほしい不思議な映画
物語は単純明快。
棺に閉じ込められた男の話。
ただそれだけ。本当にそれだけで余計な物語が絡んでこないので逆に今までにないような映画になっていると思います。
苦しむ男を見て、見て、見尽くすだけ。
ほとんど変わり映えのない映像で見ている方はかなりつらい…
静かな空間を表したいのか音楽はほとんどなく、どんどん壊れていく男の様子が淡々と表現されています。
ワンシチュエーションなのでマンネリするかと思いましたが、物語は常に緊張が走っているのでドキドキしっぱなしでした。
登場人物はほとんどこの男しが出てこず、見ている間目を反らそうにも他に見るとろこもなく
その分私たち視聴者も感情移入出来るようになっているのかなと思いました。
電話でのやりとりがありますが、それがまた男の孤独を際立たせているように思いました。
さぁみなさん一緒に1時間半苦しみましょう!笑
助けを求める男、運よく手に携帯電話はあるぞ…!
狭い棺の中の男、誘拐された?でも手には運よく携帯電話がある!
すぐに警察に電話するも男は自分がどこにいるのはうまく説明出来ず、
なかなか来ない警察…あーもどかしい!!!
早く見つけて!でもここどこだ?って感じでどんどん絶望していく男。
私たちも一緒に絶望します!笑
そして男は家族に電話します。
最期を覚悟するとやっぱり出てくる言葉は「愛してる」なんですよねぇ。
そうこうしている間に携帯電話の電池も切れてしまいます。
そして衝撃のラストが待っています
携帯電話の電池も切れ万事休す。
もう誰も自分を助けに来ない…そう思っていた男。
そこに「助けにきたぞ!!!!」との声が聞こえます。
男はやっと、やっと終わった…
自分は助かったんだと安堵
早く開けてー!!と思って見ていたらなんと助けてもらったのは
男が入っていた隣の棺…
同じように監禁されていた男が助かったようですね。
それだけでなく男が入っていた棺は土に埋もれてもう助ける事が出来ない…
という衝撃のラストですね。
後味の悪いこと悪いこと。
隣の棺の男が主人公なら助かってハッピーエンドだったのにあえてこっちの男を主人公にしたのは
この後味の悪さを味わってもらうのと人生いつもハッピーじゃないし、最期もハッピーエンドじゃない場合があるぞという教訓なのかな思って見てました。
何も悪い事をしていなくても、自分に悪い事が起こる事もある、いい教訓ですね。
とにかく後味の悪い作品なので、見る時はその覚悟が必要です。
「ドキドキからの絶望」を是非!
早送っちゃダメですよ!笑
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