これはスマーフな映画である
スマーフに学ぶ家族とは
パトリックはもう少しで父親になるというのに、序盤グレースのお腹に語りかける時にはまだ実感がなさげだった。エコー検査に同行できないほど仕事も忙しく、グレースもちょっぴり寂しげ。でもスマーフ達と出会い過ごすことでだんだんと父親になるということを自覚していくさまがとても印象的であった。特にパパスマーフに影響された部分はとても多いでしょうね。夜空の下、コーヒーを飲みながらパパ同士で語り合うシーンはとってもお気に入り。「父親というものはそういうもの。イザとなれば何でもする」その言葉通り、家族を守る為に皆を逃がしてガーガメルに戦いを挑む姿!かっこよかったです!そんなパパでも、クラムジーよりも予言を信じてしまいます。クラムジーのドジという才能でガーガメルを撃退したとき素直に謝るパパをみて、素敵な家族な姿を感じました。
スマーフェット
いろんな個性があるスマーフ達。でも共通点があります……それは皆男の子だということ。しかし一人だけかわいらしい女の子がいます!それはスマーフェット。ガーガメルの人形劇で裏切ったなどという発言があったり、ガーガメルが髪をみただけでこれはスマーフェットのブロンドだとわかった描写などをみて、んっ?とは思ってはいたのですが、まさかガーガメルが作ったスマーフだったとは!パパは魔法で現在のスマーフェットにしてくれ助けてくれたという話と共に、一人でパパを助けにいく小さな女の子から確かな愛情を感じました。女の子らしくドレスに喜ぶ姿がとてもかわいらしかったです。
それぞれのブルームーン
この映画のキーワードになるんではないでしょうか。滝に穴を開けるためだけの存在ではなく、一人一人が心に持っているものなのだと思いました。グレースの「これはめったにない私たちのブルームーンよ。立ち止まって考えないとチャンスは逃すわ」という言葉がこの映画を通してのメッセージだと思います。パトリックにとってはスマーフをすごした時間やパパとなったこと(エコー写真を見るときの表情がとても素敵)ガーガメルと手を組もうと考えたオディールにとっては人々から称賛され仕事が成功したことがブルームーンだったり。それを見逃さないためにはもっと周りをみよう、自分を信じようってそういうメッセージがこめられているような気がしました。終始コメディで子供にも好まれるような映画ではあるのですが、とても楽しくそして考えさせられる映画で何回でもみたくなりますね。
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