いつでも会いにきて、私変わらずに待ってるから。
タイムトラベラーの彼と、普通の女の子。
ある日、彼がタイムトラベルして出会ったのは、妻の幼い日だった。
妻はその幼い日から、彼と出会う日を心待ちにし、彼はある日偶然に彼女と出会う。
自分が内緒にしてきたタイムトラベルをしてしまうことを知っている彼女は、
すべてを受け入れて常に待っていてくれる。そしていつでも理解をしてくれた。
彼は意とした時間や場所にタイムトラベルすることができない。
自分の意に反してタイムトラベルをしてしまう。
彼は、自分の亡くなった母親に会いに行ったりもした。
そして、結婚式当日に急にタイムトラベルをしてしまう。
その代わりに結婚式に出たのは未来の自分である。
こんなによく練られた脚本は、本当に巧みで、
二度三度と見直すとこれはとても面白い。
この夫婦が結婚し、子供を産みたいと願い始める。
だがしかし、彼の血を引いた子供は、母体の中でもすでにタイムトラベルをし、
何度も流産をしてしまう。それを知った彼は、子供をあきらめようと提案をするが、
彼女はあきらめられない。そんな二人は大きな喧嘩をしてしまう。
その夜、若い頃の旦那が、タイムトラベルをしてきて二人は赤ちゃんを授かることができる。
今度は無事なのか、二人で心配になっている頃、彼は娘の小学生の頃にタイムトラベルをしてしまう。
無事に子供が生まれることがわかった二人は、喜ぶ。そして自信を持って出産に望む。
では、娘はなぜ彼が父親だとわかったのだろうか。ここからはクライマックスへ進んでいく。
そして彼女が発する言葉がとても印象的。最後のシーンで彼女が草原を走る。
台詞もない数秒のシーンだが、彼女の走るその姿が胸を打つ。
映像全体がとてもやさしい印象で、秋を感じさせる色使い。
脚本がとても細かいところまで神経が使われている。
二度三度と見返して見ると新しい発見があるのもこの作品の特徴である。
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